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株用語辞典③|信用取引・増資・M&A・応用

信用取引・空売り・増資・M&A・投資信託・先物オプション・テクニカルまで、中級から応用の言葉をまとめた。ニュースや決算で出てくる少し難しい用語を、やさしい一言と図解で引ける。会社法・経済の視点からのコラムも要所に添えた。

この編は「信用取引・増資・M&A・応用」編。第1弾(売買と基本)・第2弾(決算・財務・指標)を読んでからだと、より分かりやすい。下の検索欄や目次から引くのがおすすめ。
1. 売買と基本 →2. 決算・財務・指標 →3. 信用・増資・M&A・応用(今ここ)
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現物取引・現物株信用取引制度信用一般信用委託保証金委託保証金率最低委託保証金率維持率代用有価証券代用掛目追証追加保証金追証売り強制決済レバレッジ空売り信用売り現引き現渡し信用新規建て信用返済売り信用返済買い建玉建玉上限建玉整理信用金利貸株料品貸料逆日歩管理費信用期日現物買いつなぎ売り両建て配当落調整金買い残売り残信用倍率貸借倍率貸借銘柄日証金空売り比率空売り残高信用評価損益率踏み上げショートカバー増担保規制日々公表銘柄注意喚起銘柄貸株注意喚起取引注意情報売買規制浮動株浮動株比率増資公募増資第三者割当増資希薄化新株予約権ワラントMSワラント転換社債CB自社株買い自己株式消却自社株消却取得上限取得期間株式分割株式併合資本剰余金利益剰余金欠損填補債務超過資本増強デット・エクイティ・スワップメザニンファイナンス劣後債優先株種類株式普通株式黄金株株式報酬ストックオプション譲渡制限付株式RSUIPO公募価格初値ロックアップ売出し上場基準上場廃止監理銘柄整理銘柄特設注意市場銘柄改善報告書市場変更指定替え流通株式比率流通株式時価総額重複上場海外上場ADR原株預託証券親子上場TOBMBO株式交換株式移転合併比率子会社化持株会社大株主安定株主持ち合い株政策保有株式アクティビスト物言う株主大量保有報告書変更報告書5%ルール議決権行使株主提案委任状争奪戦プロキシーファイトコーポレートガバナンススチュワードシップ・コードコーポレートガバナンス・コード指名委員会報酬委員会社外取締役独立役員業績連動報酬投資信託基準価額純資産総額信託報酬購入時手数料信託財産留保額分配金普通分配金特別分配金再投資ファンドマネージャー運用会社販売会社受託会社カストディアンETFETNREITJ-REITパッシブ運用インデックス運用アクティブ運用ベンチマークトラッキングエラートータルリターンMSCIFTSE指数採用指数除外リバランスヘッジファンドプライベートエクイティベンチャーキャピタルバイアウトファンドSOX指数SOXLSOXS先物取引株価指数先物オプション取引コールオプションプットオプション権利行使価格満期日SQメジャーSQ限月ロールオーバーデルタガンマセータベガインプライド・ボラティリティオプション料プレミアムヘッジ取引デルタヘッジ裁定取引アービトラージ裁定残裁定解消売り裁定買い先物主導ローソク足陽線陰線上ヒゲ下ヒゲ十字線移動平均線ゴールデンクロスデッドクロス上値抵抗線下値支持線トレンドラインRSIMACDボリンジャーバンド一目均衡表ブレイクアウトダマシギャップアップギャップダウン窓開け窓埋めスプレッドスリッページポートフォリオアセットアロケーションリバランス売買リスク許容度最大ドローダウンシャープレシオソルティノレシオベータアルファ相関係数標準偏差期待収益率リスクプレミアム株式リスクプレミアム無リスク金利スキャルピング回転売買ロングポジションショートポジションネットポジション手仕舞いドテンポジション調整循環物色セクターローテーション需給相場業績相場金融相場逆金融相場譲渡益課税損益通算損失繰越申告分離課税源泉分離課税配当控除外国税額控除二重課税年間取引報告書確定申告不要制度損出し益出し年末損出し節税売り洗替えクロス取引優待クロスクロス売買権利取り配当取り優待取り取得費加算みなし取得費株式移管移管手数料入庫出庫証券担保ローン名義書換料
まず覚えたい重要語(17): 信用取引 委託保証金 追証 レバレッジ 空売り 増資 希薄化 自社株買い IPO TOB 投資信託 信託報酬 ETF ローソク足 移動平均線 ポートフォリオ 損益通算
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1. 信用取引・空売り
自分の資金以上の売買ができる「信用取引」と、下落で利益を狙う「空売り」。仕組みとコスト、そして怖さを押さえる。損失も拡大するため、上級者向けだ。

現物取引・現物株

基礎
げんぶつとりひき / cash trading|ジャンル:信用取引・空売り

一言で自分の資金の範囲で株を買い、そのまま保有する取引。信用取引の対義。

くわしく借金をしないので、株価が0にならない限り強制的に売らされることはない。初心者はまず現物から。

現物取引自分の資金の範囲で買う信用取引保証金を担保に借りて売買(最大約3.3倍)

信用取引

基礎最重要
しんようとりひき / margin trading|ジャンル:信用取引・空売り

一言で保証金を担保に、お金や株を借りて行う売買。最大およそ3.3倍のレバレッジ。

くわしく証券会社に委託保証金を預け、その約3.3倍まで取引できる。利益も損失も拡大し、金利・貸株料などのコストや追証のリスクがある。

保証金30万円×約3.3約100万円ぶんの取引買い建て/売り建て(空売り)
例:保証金30万円で約100万円分の建玉が可能(保証金率30%の逆数)。
間違えやすい点:「レバレッジ=儲けの倍率」であると同時に「損の倍率」。想定外の下落で資金以上の損になりうる。

制度信用

応用
せいどしんよう|ジャンル:信用取引・空売り

一言で取引所のルールで銘柄・返済期限(原則6か月)・品貸料が決まる信用取引。

一般信用

応用
いっぱんしんよう|ジャンル:信用取引・空売り

一言で証券会社が独自に条件を決める信用取引。期限が無期限のものや、空売り向けの銘柄もある。

関連:制度信用

委託保証金

応用最重要
いたくほしょうきん / margin deposit|ジャンル:信用取引・空売り

一言で信用取引をするために証券会社へ預ける担保。これを基準にレバレッジがかかる。

くわしく保証金に対する建玉の割合が委託保証金率。株式を担保に使うこともできる(代用有価証券)。

委託保証金率

応用
いたくほしょうきんりつ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で建玉に対して必要な保証金の割合。通常は30%(=約3.3倍)。

最低委託保証金率

応用
さいていいたくほしょうきんりつ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で維持しなければならない保証金率の下限。割ると追証が発生する。

維持率

応用
いじりつ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で建玉に対して、今いくら保証金があるかの割合。下がると追証になる。

くわしく含み損が増えると維持率が下がる。一定を割ると追加の入金(追証)を求められる。

関連:追証強制決済

代用有価証券

応用
だいようゆうかしょうけん|ジャンル:信用取引・空売り

一言で保証金の代わりに担保として差し入れる株式など。時価に掛目をかけて評価される。

関連:代用掛目

代用掛目

応用
だいようかけめ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で代用有価証券を担保評価するときの割引率(例:時価の80%)。

追証

応用最重要
おいしょう / additional margin|ジャンル:信用取引・空売り

一言で維持率が下がったとき、追加で求められる保証金。期限内に入れないと強制決済。

くわしく相場急落で含み損が膨らむと発生。入金できないと、証券会社に建玉を強制的に処分される。

間違えやすい点:「追証は借金の督促」に近い。払えなければ意図しない安値で損失が確定してしまう。

追加保証金

応用
ついかほしょうきん|ジャンル:信用取引・空売り

一言で追証の正式名称。維持率割れで追加入金を求められること。

関連:追証

追証売り

応用
おいしょううり|ジャンル:信用取引・空売り

一言で追証を避ける/解消するために建玉を投げ売ること。相場の急落を加速させる。

関連:投げ売り

強制決済

応用
きょうせいけっさい|ジャンル:信用取引・空売り

一言で追証を入れられないとき、証券会社が建玉を強制的に反対売買すること。

関連:追証/ロスカット

レバレッジ

基礎最重要
ればれっじ / leverage|ジャンル:信用取引・空売り

一言で少ない資金でその何倍もの金額を動かすこと。利益も損失も倍になる。

くわしく信用取引の核心。うまくいけば効率的だが、逆に動くと資金を超える損になりうる、まず理解すべきリスクの源泉だ。

保証金30万円×約3.3約100万円ぶんの取引買い建て/売り建て(空売り)
例:30万円で約100万円分=約3.3倍。10%動くと資金に対して約33%動く。
関連:ボラティリティ/リスク許容度

空売り

基礎最重要
からうり / short selling|ジャンル:信用取引・空売り

一言で株を借りて先に売り、値下がりしたら買い戻して返す。下落で利益。

くわしく「高く売って安く買い戻す」。下落局面で利益を狙えるが、上昇すると損失は理論上青天井。踏み上げにも注意。

①借りて高く売る②安く買い戻す=利益
例:1,000円で空売り→800円で買い戻すと1株200円の利益(コスト別)。
間違えやすい点:上がると損失は無限大になりうる。買い戻しが殺到する「踏み上げ」で急騰することも。

信用売り

応用
しんよううり|ジャンル:信用取引・空売り

一言で空売りの別名。信用取引で株を借りて売ること。

関連:空売り

現引き

応用
げんびき|ジャンル:信用取引・空売り

一言で信用の買い建玉を、代金を払って現物株として引き取ること。

現渡し

応用
げんわたし|ジャンル:信用取引・空売り

一言で信用の売り建玉を、持っている現物株を渡して決済すること。優待クロスで使う。

信用新規建て

応用
しんようしんきだて|ジャンル:信用取引・空売り

一言で信用取引で新しく建玉を作ること(新規の買い建て・売り建て)。

信用返済売り

応用
しんようへんさいうり|ジャンル:信用取引・空売り

一言で買い建てを反対売買(売り)で決済すること。

信用返済買い

応用
しんようへんさいがい|ジャンル:信用取引・空売り

一言で売り建てを反対売買(買い戻し)で決済すること。

建玉

応用
たてぎょく / position|ジャンル:信用取引・空売り

一言で決済していない、持ち越し中の信用・先物などのポジション。

関連:手仕舞い

建玉上限

応用
たてぎょくじょうげん|ジャンル:信用取引・空売り

一言で1銘柄などに設定される、建てられる玉の上限。

建玉整理

応用
たてぎょくせいり|ジャンル:信用取引・空売り

一言でたまった建玉を手仕舞いして需給を軽くすること。

信用金利

応用
しんようきんり|ジャンル:信用取引・空売り

一言で買い建てで、借りたお金にかかる金利。持ち続けるほどコストが増える。

関連:貸株料

貸株料

応用
かしかぶりょう|ジャンル:信用取引・空売り

一言で空売りで、借りた株にかかる料金。

関連:品貸料

品貸料

応用
しながしりょう|ジャンル:信用取引・空売り

一言で株が不足したときに売り方が払う追加コスト。逆日歩の元になる。

関連:逆日歩

逆日歩

応用
ぎゃくひぶ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で空売りが多く株が不足したとき、売り方に発生する追加コスト。時に高額になる。

くわしく人気の売られすぎ銘柄で発生しやすく、いつ・いくら付くか読みにくい。優待クロスの想定外コストにもなる。

管理費

応用
かんりひ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で建玉を一定期間持ち続けると発生する事務コスト。

信用期日

応用
しんようきじつ|ジャンル:信用取引・空売り

一言で制度信用の返済期限(原則6か月)。期日までに反対売買か現引き・現渡しが必要。

関連:制度信用

現物買い

基礎
げんぶつがい|ジャンル:信用取引・空売り

一言で自己資金で現物株を買うこと。

つなぎ売り

応用
つなぎうり|ジャンル:信用取引・空売り

一言で持っている現物の下落に備え、同じ銘柄を空売りして損益を固定する手法。

両建て

応用
りょうだて|ジャンル:信用取引・空売り

一言で同じ銘柄で買い建てと売り建てを同時に持つこと。

配当落調整金

応用
はいとうおちちょうせいきん|ジャンル:信用取引・空売り

一言で信用取引で、配当の権利日をまたいだときにやり取りされる調整金。

この章の要点:現物取引・現物株/信用取引/制度信用/一般信用/委託保証金/委託保証金率/維持率 は最低限おさえておきたい。
2. 需給と信用残
信用取引の“残高”は、将来の反対売買の予約でもある。買い残・売り残の偏りが、株価の重し・支えになる。過熱をしずめる規制もここで扱う。

買い残

応用
かいざん / margin buying balance|ジャンル:需給と信用残

一言で信用で買ったまま、まだ返済(売り)していない株数。将来の“売り圧力”。

くわしく信用の買い建ては、いつか反対売買(売り)で決済するか、期日(制度信用は原則6か月)までに手仕舞う必要がある。だから買い残は“予約された売り”=将来の売り圧になり、積み上がるほど上値が重くなりやすい。増えすぎると増担保規制の対象にもなる。

買い残=将来の「売り」売り残=将来の「買い戻し」信用倍率=買い残 ÷ 売り残(1倍超で買い長)
例:買い残600万株なら、いずれ市場に出てくる売り候補が600万株ぶんある、というイメージ。株価が下がると、評価損を抱えた買い方の投げ売り(追証がらみ)も売り圧に加わりやすい。
間違えやすい点:「買い残が多い=人気で安心」ではない。むしろ将来の売りが積み上がっている状態。なお信用の期限は「SQ」ではなく信用期日。SQ(先物・オプションの清算日)は信用残とは別物だが、指数先物のSQ週は建玉整理や裁定解消で相場全体が振れ、信用の投げを誘うことがある。

売り残

応用
うりざん / short balance|ジャンル:需給と信用残

一言で空売りしたまま、まだ買い戻していない株数。将来の“買い戻し需要”。

くわしく空売りは、借りた株を必ず買い戻して返さなければならない。だから売り残は“予約された買い”=将来の買い圧(買い戻し需要)になる。悪材料が出尽くすと買い戻しが集中し、上昇が上昇を呼ぶ「踏み上げ」で急騰することがある。

例:売り残300万株なら、いずれ買い戻し(=買い需要)が300万株ぶん控えている、というイメージ。逆日歩や貸株注意喚起が出ると、売り方はコスト増でさらに買い戻しを迫られる。
間違えやすい点:「売り残が多い=下がる」ではない。むしろ将来の買い戻し(買い圧)の予約。信用の期限は信用期日で、SQ(先物・オプションの清算日)とは別物。ただしSQ週は先物絡みの需給で相場全体が動きやすい点は共通。

信用倍率

応用
しんようばいりつ|ジャンル:需給と信用残

一言で買い残 ÷ 売り残。1倍より大きいと買い長(将来の売り圧力が多い)。

くわしく需給の偏りを見る指標。倍率が高いほど上値が重く、低い(1倍割れ)と踏み上げ余地がある、と読む。

買い残=将来の「売り」売り残=将来の「買い戻し」信用倍率=買い残 ÷ 売り残(1倍超で買い長)
例:買い残600万株・売り残200万株なら信用倍率は3倍。
関連:貸借倍率

貸借倍率

応用
たいしゃくばいりつ|ジャンル:需給と信用残

一言で貸借取引での融資残÷貸株残。信用倍率とほぼ同じ見方をする。

関連:信用倍率

貸借銘柄

応用
たいしゃくめいがら|ジャンル:需給と信用残

一言で制度信用で「買い」も「空売り」もできる銘柄。逆日歩が付くことがある。

関連:逆日歩

日証金

応用
にっしょうきん|ジャンル:需給と信用残

一言で日本証券金融。証券会社にお金や株を貸し出す専門機関。貸借残を公表する。

空売り比率

応用
からうりひりつ|ジャンル:需給と信用残

一言でその日の売買のうち、空売りが占めた割合。市場心理の目安。

空売り残高

応用
からうりざんだか|ジャンル:需給と信用残

一言で大口の空売り残高。一定以上は取引所に報告・公表される。

信用評価損益率

応用
しんようひょうかそんえきりつ|ジャンル:需給と信用残

一言で信用の買い方が、平均でどれだけ含み損益かを示す指標。市場の過熱感の目安。

踏み上げ

応用
ふみあげ / short squeeze|ジャンル:需給と信用残

一言で空売りの買い戻しが殺到して急騰すること。売り残が多い銘柄で起きやすい。

くわしく損失を止めようと売り方が一斉に買い戻すため、上昇が上昇を呼ぶ。

ショートカバー

応用
しょーとかばー / short cover|ジャンル:需給と信用残

一言で空売りの買い戻しのこと。踏み上げの動力になる。

関連:踏み上げ

増担保規制

応用
ましたんぽきせい|ジャンル:需給と信用残

一言で信用が過熱した銘柄で、保証金率を段階的に引き上げて過熱を冷ます措置。

くわしく第1次で50%(現金20%)、第2次70%(40%)、第3次90%(60%)と厳しくなる(JPX)。新規資金が入りにくくなり勢いが鈍りやすい。

30%通常50%第1次70%第2次90%第3次

日々公表銘柄

応用
ひびこうひょうめいがら|ジャンル:需給と信用残

一言で信用残の増加が目立ち、取引所が毎日残高を公表して注意を促す銘柄。増担保の前段。

注意喚起銘柄

応用
ちゅういかんきめいがら|ジャンル:需給と信用残

一言で取引が過熱・異常なとき、取引所が投資家に注意を呼びかける銘柄。

貸株注意喚起

応用
かしかぶちゅういかんき|ジャンル:需給と信用残

一言で空売り用の株が不足しそうなとき、逆日歩リスクを知らせる注意喚起。

関連:逆日歩

取引注意情報

応用
とりひきちゅういじょうほう|ジャンル:需給と信用残

一言で急騰・急落など、投資判断に注意が要る銘柄に出される情報。

売買規制

応用
ばいばいきせい|ジャンル:需給と信用残

一言で過熱・不公正の防止のため、信用や新規建てに制限をかけること。

浮動株

応用
ふどうかぶ / floating shares|ジャンル:需給と信用残

一言で市場で実際に売買されうる株。大株主などの固定分を除いた株数。

浮動株比率

応用
ふどうかぶひりつ|ジャンル:需給と信用残

一言で発行済株式に占める浮動株の割合。低いと少しの売買で値が飛びやすい。

この章の要点:買い残/売り残/信用倍率/踏み上げ/増担保規制 は最低限おさえておきたい。
3. 増資・資金調達と資本政策
会社が株を新しく出してお金を集める「増資」と、その逆に株を減らす「自社株買い」。1株の価値(希薄化・その逆)に直結する、会社法にも関わる重要テーマだ。

増資

基礎最重要
ぞうし / capital increase|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で会社が新しい株を発行して資金を集めること。割当先で種類が分かれる。

くわしく公募(広く一般へ)・第三者割当(特定の相手へ)・株主割当(既存株主へ)がある。成長投資に使えれば好材料、財務の穴埋めなら嫌気されやすい。

あなた増資前(1/4)あなた増資後(1/6に希薄化)
間違えやすい点:「増資=株価にプラス」とは限らない。株数が増えて1株の価値が薄まる(希薄化)面がある。
会社法メモ 新株発行は原則として取締役会で決議できるが、有利な価格での第三者割当や、支配権が大きく動く募集は、株主総会の特別決議や株主への通知・公告が必要になる。既存株主の保護のための手続きだ。

公募増資

応用
こうぼぞうし / public offering|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で広く一般の投資家に新株を売り出して資金を集める増資。

関連:増資希薄化

第三者割当増資

応用
だいさんしゃわりあてぞうし|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で特定の相手(提携先・取引先など)に新株を割り当てる増資。

くわしく提携の証や救済目的で使われる。既存株主の持ち分が薄まり、有利発行なら株主総会の特別決議が要る。

関連:増資希薄化

希薄化

基礎最重要
きはくか / dilution|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で新株発行で株数が増え、1株当たりの価値(EPSなど)が薄まること。

くわしく分母(株数)が増えるので、同じ利益でも1株の取り分が減る。転換社債やMSワラントなど“潜在株”も希薄化要因だ。

あなた増資前(1/4)あなた増資後(1/6に希薄化)
例:発行済1億株が1.2億株になれば、1株の取り分は約17%薄まる。

新株予約権

応用
しんかぶよやくけん / stock option/warrant|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言であらかじめ決めた価格で新株を買える“権利”。行使されると株数が増える。

くわしく資金調達や役員報酬(ストックオプション)に使う。行使価格・期間が定められる。

会社法メモ 新株予約権の発行も、募集新株予約権として会社法の手続きに従う。とくに有利な条件での発行は株主総会の特別決議が必要になる。

ワラント

応用
わらんと / warrant|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で新株予約権の別称。決めた価格で新株を買える権利。

MSワラント

応用
えむえすわらんと|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で株価に応じて行使価格が下がる新株予約権。下落時に希薄化が進みやすく嫌気されやすい。

転換社債

応用
てんかんしゃさい / convertible bond|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で一定条件で株式に転換できる社債。転換されると株数が増える(潜在株)。

関連:CB希薄化

CB

応用
しーびー|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で転換社債(型新株予約権付社債)の略称。

関連:転換社債

自社株買い

基礎最重要
じしゃかぶがい / share buyback|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で会社が自らの株を買い戻すこと。出回る株数が減り、1株の価値が高まりやすい。

くわしく希薄化のちょうど逆。EPSやROEが上がりやすく、配当と並ぶ株主還元の柱。ただし本業改善が伴わない“数字合わせ”は続かない。

発行済買い戻し株数が減る1株の価値↑
会社法メモ 自己株式の取得は原則として株主総会の決議など、会社法の定める財源規制(分配可能額の範囲)に従う。取得した自己株式は消却も再放出もできる。
関連:自己株式消却/株主還元/EPS

自己株式

応用
じこかぶしき / treasury stock|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で会社が買い戻して保有している自社の株。議決権や配当はない。

消却

応用
しょうきゃく / retirement of shares|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で自己株式を消して発行済株式数そのものを減らすこと。希薄化の逆。

自社株消却

応用
じしゃかぶしょうきゃく|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で買い戻した自社株を消却すること。1株価値の向上を確定させる。

関連:消却

取得上限

応用
しゅとくじょうげん|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で自社株買いで、取得する株数・金額の上限。

取得期間

応用
しゅとくきかん|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で自社株買いを実施する期間。

株式分割

基礎
かぶしきぶんかつ / stock split|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で1株を複数に分けること。株価は下がるが、持ち分の価値は変わらない。

くわしく1株を2株にすると株価は半分・株数は倍。少額で買いやすくなり、流動性が増える効果を狙う。

例:1株6,000円を1→3分割すると、3株×2,000円。合計は同じ。
間違えやすい点:「分割で得をする」わけではない。1株の価値が下がるだけで、資産は増えない。
関連:株式併合

株式併合

応用
かぶしきへいごう / reverse split|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で複数の株を1株にまとめること。分割の逆で、株価は上がり株数は減る。

関連:株式分割

資本剰余金

応用
しほんじょうよきん|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で増資などで集めた、資本に関する余剰金。

利益剰余金

基礎
りえきじょうよきん / retained earnings|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で会社が生んだ利益の“ため”。配当や再投資の原資になる。

関連:純資産

欠損填補

応用
けっそんてんぽ|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で剰余金を使って、過去の損失(欠損)を埋めること。

債務超過

基礎
さいむちょうか / insolvency|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で負債が資産を上回り、純資産がマイナスの状態。上場廃止の要因にもなる。

関連:純資産/上場廃止

資本増強

応用
しほんぞうきょう|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で増資などで自己資本を厚くすること。財務の安全度を高める。

関連:増資

デット・エクイティ・スワップ

応用
でっと・えくいてぃ・すわっぷ / DES|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で借金(デット)を株式(エクイティ)に振り替える再建手法。

メザニンファイナンス

応用
めざにんふぁいなんす|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で普通の借入と株式の中間的な性格を持つ資金調達(劣後債・優先株など)。

劣後債

応用
れつごさい / subordinated bond|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で返済順位が普通の社債より後ろの債券。利回りは高いがリスクも高い。

優先株

応用
ゆうせんかぶ / preferred stock|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で配当や残余財産で普通株より優先される株。議決権が制限されることが多い。

種類株式

応用
しゅるいかぶしき / class shares|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で議決権や配当などの条件が普通株と異なる株。会社が設計して発行する。

会社法メモ 会社法は、議決権制限株式・取得条項付株式・拒否権付株式(黄金株)など多様な種類株式を認めている。買収防衛や資本政策に使われる。
関連:優先株黄金株

普通株式

基礎
ふつうかぶしき / common stock|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で権利に特別な条件のない、一般的な株式。私たちが売買するのはこれ。

関連:種類株式

黄金株

応用
おうごんかぶ / golden share|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で重要事項に拒否権を持つ種類株。買収防衛に使われることがある。

関連:種類株式

株式報酬

応用
かぶしきほうしゅう|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で役員・従業員に株式で支払う報酬。業績連動の動機づけに使う。

ストックオプション

応用
すとっくおぷしょん|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で自社株を決めた価格で買える権利を報酬として与える制度。株価上昇の動機づけ。

譲渡制限付株式

応用
じょうとせいげんつきかぶしき / RS|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で一定期間売れない条件つきで役員などに付与する株式報酬。

関連:RSU

RSU

応用
あーるえすゆー|ジャンル:増資・資金調達と資本政策

一言で譲渡制限付株式ユニット。条件達成で株式が付与される報酬。

この章の要点:増資/公募増資/第三者割当増資/希薄化/新株予約権/MSワラント/転換社債 は最低限おさえておきたい。
4. IPO・上場制度
会社が新しく株式市場にデビューする「IPO」と、上場を続ける・退く際のルール。新規上場は人気だが、値動きも荒い。

IPO

基礎最重要
あいぴーおー / initial public offering|ジャンル:IPO・上場制度

一言で未上場の会社が新しく株式市場に上場すること(新規株式公開)。

くわしく上場前に「公募価格」で株を申し込め、上場日に「初値」がつく。人気化すると初値が公募価格を大きく上回ることもあるが、外れれば公募割れもある。

公募価格申込で買う値初値上場日に最初につく値上場後
間違えやすい点:「IPO=必ず儲かる」ではない。人気が過熱した銘柄は初値が高すぎて、その後下がることも多い。

公募価格

基礎
こうぼかかく / offer price|ジャンル:IPO・上場制度

一言でIPOで、上場前に投資家が申し込める1株の値段。

公募価格申込で買う値初値上場日に最初につく値上場後
関連:初値/IPO

初値

基礎
はつね / opening price (IPO)|ジャンル:IPO・上場制度

一言で上場日に最初についた株価。公募価格との差が“初値の妙味”とされる。

関連:公募価格

ロックアップ

応用
ろっくあっぷ / lock-up|ジャンル:IPO・上場制度

一言で上場後の一定期間、大株主が株を売れないようにする約束。解除で需給が緩むことも。

売出し

応用
うりだし / secondary offering|ジャンル:IPO・上場制度

一言で既存の大株主などが持ち株を投資家に売ること。増資と違い会社に資金は入らない。

上場基準

基礎
じょうじょうきじゅん / listing criteria|ジャンル:IPO・上場制度

一言で上場するために満たすべき、株主数・流通株式・時価総額などの条件。

上場廃止

基礎
じょうじょうはいし / delisting|ジャンル:IPO・上場制度

一言で株式が市場での売買をやめること。基準割れ・完全子会社化・経営破綻などが理由。

間違えやすい点:「上場廃止=即無価値」ではないが、市場で売れなくなり価値が大きく損なわれることが多い。

監理銘柄

応用
かんりめいがら|ジャンル:IPO・上場制度

一言で上場廃止のおそれがあるとして、投資家に注意を促すために指定される銘柄。

関連:整理銘柄

整理銘柄

応用
せいりめいがら|ジャンル:IPO・上場制度

一言で上場廃止が決まり、最後の売買機会として一定期間だけ取引される銘柄。

特設注意市場銘柄

応用
とくせつちゅういしじょうめいがら|ジャンル:IPO・上場制度

一言で内部管理などに重大な問題があり、改善が必要として指定される銘柄。

改善報告書

応用
かいぜんほうこくしょ|ジャンル:IPO・上場制度

一言で不祥事などの後、再発防止策を取引所に提出する書類。

市場変更

基礎
しじょうへんこう|ジャンル:IPO・上場制度

一言でプライム・スタンダード・グロースなど、上場する市場区分を変えること。

指定替え

応用
していがえ|ジャンル:IPO・上場制度

一言で市場区分の変更(昇格・降格)を指す言い方。

流通株式比率

応用
りゅうつうかぶしきひりつ|ジャンル:IPO・上場制度

一言で発行済株式に占める、実際に市場で流通する株式の割合。上場維持基準の一つ。

流通株式時価総額

応用
りゅうつうかぶしきじかそうがく|ジャンル:IPO・上場制度

一言で流通株式の時価総額。市場区分の基準に使われる。

重複上場

応用
じゅうふくじょうじょう|ジャンル:IPO・上場制度

一言で同じ会社が国内外の複数市場に上場していること。

海外上場

応用
かいがいじょうじょう|ジャンル:IPO・上場制度

一言で海外の証券取引所に上場すること。

ADR

応用
えーでぃーあーる / American Depositary Receipt|ジャンル:IPO・上場制度

一言で米国で外国株を売買できるようにした預託証券。原株の代わりに取引される。

関連:預託証券

原株

応用
げんかぶ|ジャンル:IPO・上場制度

一言でADRなどの預託証券のもとになっている実際の株式。

預託証券

応用
よたくしょうけん / depositary receipt|ジャンル:IPO・上場制度

一言で外国株を自国で売買しやすくした証券。ADRはその一種。

関連:ADR

親子上場

応用
おやこじょうじょう|ジャンル:IPO・上場制度

一言で親会社と子会社がともに上場している状態。少数株主との利益相反が論点になる。

この章の要点:IPO/公募価格/初値/上場廃止 は最低限おさえておきたい。
5. M&A・企業再編とガバナンス
会社を買う・一つになる「M&A」と、経営を監督する「コーポレートガバナンス」。株主の権利がぶつかり合う、会社法の中心テーマだ。

TOB

基礎最重要
てぃーおーびー / tender offer|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で株式公開買付け。価格・期間・株数を公表し、市場の外でまとめて株を買い集めること。

くわしく買収や完全子会社化、MBOで使われる。市場価格に上乗せした価格が提示されることが多い。

TOB(公開買付け)価格・期間・株数を公表し市場の外でまとめて買う市場買付け市場でコツコツ買う(大量取得は制約あり)
例:市場価格800円に対し、1株1,000円で買い付ける、といった形。
会社法・金商法メモ 一定割合を超える株式取得は、金融商品取引法により原則としてTOB(公開買付け)が義務づけられる。全株主に平等な売却機会を与えるための制度だ。
関連:MBO/株式公開買付け/上場廃止

MBO

応用
えむびーおー / management buyout|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で経営陣が自社を買収し、非公開化すること。上場廃止を伴うことが多い。

関連:TOB上場廃止

株式交換

応用
かぶしきこうかん / share exchange|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言である会社を、自社株を対価に完全子会社化する手法。現金を使わず統合できる。

関連:合併比率

株式移転

応用
かぶしきいてん|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で既存会社の上に、新しい持株会社(親会社)を作る手法。

合併比率

応用
がっぺいひりつ|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で合併・株式交換で、両社の株を何対何で交換するかの比率。

関連:株式交換

子会社化

基礎
こがいしゃか|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で議決権の過半数などを取得し、ある会社を子会社にすること。

持株会社

基礎
もちかぶがいしゃ / holding company|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で傘下の会社の株を持って支配・管理する会社(ホールディングス)。

大株主

基礎
おおかぶぬし / major shareholder|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で発行済株式の多くを持つ株主。上位10名などが有報に載る。

安定株主

応用
あんていかぶぬし|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で長期に株を保有し、経営を支持しやすい株主(取引先・金融機関など)。

持ち合い株

応用
もちあいかぶ / cross-shareholding|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で取引先どうしがお互いの株を持ち合うこと。近年は縮小の流れ。

政策保有株式

応用
せいさくほゆうかぶしき|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で取引関係の維持などを目的に持つ株。資本効率やガバナンスの観点から縮減が求められる。

アクティビスト

応用
あくてぃびすと / activist|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で株主提案などで経営に積極的に関与し、企業価値向上や還元を求める投資家。

物言う株主

応用
ものいうかぶぬし|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言でアクティビストの日本語表現。経営に注文をつける株主。

大量保有報告書

応用
たいりょうほゆうほうこくしょ|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で上場株を5%超保有した人が提出する報告書。誰が買い集めているかが分かる。

関連:5%ルール

変更報告書

応用
へんこうほうこくしょ|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で大量保有の割合が1%以上変わったときに出す追加の報告書。

5%ルール

応用
ごぱーせんとるーる|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で上場株を5%超持つと大量保有報告書の提出が必要になる制度(金商法)。

議決権行使

基礎
ぎけつけんこうし|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で株主総会で、賛成・反対を投じて権利を使うこと。書面やネットでも可能。

会社法メモ 1単元1議決権が原則。会社の合併・定款変更・役員選任などの重要事項は、株主総会の決議で決まる。株主は会社の“主権者”だ。
関連:議決権/株主総会

株主提案

応用
かぶぬしていあん / shareholder proposal|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で一定の株を持つ株主が、総会の議案を提案すること。

委任状争奪戦

応用
いにんじょうそうだつせん / proxy fight|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で賛成票(委任状)を株主から集め合い、経営方針を争うこと。

プロキシーファイト

応用
ぷろきしーふぁいと|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で委任状争奪戦の英語表現。

コーポレートガバナンス

基礎
こーぽれーとがばなんす / corporate governance|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で会社が健全に経営されるよう監督・規律づける仕組み。企業統治。

くわしく社外取締役や委員会などで、経営者が株主の利益に反しないよう歯止めをかける。

スチュワードシップ・コード

応用
すちゅわーどしっぷこーど|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で機関投資家が、投資先と建設的に対話し責任を果たすための行動指針。

コーポレートガバナンス・コード

応用
こーぽれーとがばなんすこーど|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で上場企業が守るべき企業統治の原則集。社外取締役の設置などを求める。

指名委員会

応用
しめいいいんかい|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で取締役の指名などを担う委員会。

報酬委員会

応用
ほうしゅういいんかい|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で役員報酬を決める委員会。お手盛りを防ぐ。

社外取締役

基礎
しゃがいとりしまりやく / outside director|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で社内出身でない立場から経営を監督する取締役。ガバナンスの要。

関連:独立役員/コーポレートガバナンス

独立役員

応用
どくりつやくいん|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で会社と利害関係のない社外役員。取引所が設置を求める。

業績連動報酬

応用
ぎょうせきれんどうほうしゅう|ジャンル:M&A・企業再編とガバナンス

一言で業績や株価に連動して増減する役員報酬。動機づけの仕組み。

この章の要点:TOB/MBO/株式交換/政策保有株式/アクティビスト/大量保有報告書/5%ルール は最低限おさえておきたい。
6. 投資信託・ETF・REIT
たくさんの投資家からお金を集め、プロがまとめて運用する「投資信託」。市場で売買できる「ETF」、不動産に投資する「REIT」まで。1本で分散できるのが魅力だ。

投資信託

入門最重要
とうししんたく / mutual fund|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で多数の投資家の資金をまとめ、運用会社が株や債券などに分散投資する商品。

くわしく1本買うだけで幅広く分散でき、少額から始められる。反面、信託報酬などのコストが毎日かかる。

多数の投資家投資信託プロがまとめて運用株・債券などに分散
間違えやすい点:「元本保証」ではない。分散されていても、市場全体が下げれば基準価額は下がる。

基準価額

基礎
きじゅんかがく / NAV per unit|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託の1口(または1万口)あたりの値段。1日1回計算される。

純資産総額

基礎
じゅんしさんそうがく|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言でその投資信託が集めて運用している資産の合計額。規模の目安。

信託報酬

入門最重要
しんたくほうしゅう / expense ratio|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託を保有している間、毎日かかる運用コスト(年率)。

くわしく低いほど有利。長期では複利で効くため、同じ指数連動なら信託報酬の低い商品が基本。

信託報酬のちがいは長期で大差になる(イメージ)年0.1%20年後の手取り 大年1.5%20年後の手取り 小毎日引かれ、複利で効く
例:年0.1%と年1.5%では、20年で手取りに大きな差がつく。
間違えやすい点:「無料」の投信はない。派手なリターンより、まずコストを確認する。

購入時手数料

基礎
こうにゅうじてすうりょう|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託を買うときにかかる手数料。無料(ノーロード)の商品も多い。

信託財産留保額

応用
しんたくざいさんりゅうほがく|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で解約時に差し引かれ、ファンドに残される費用。かからない商品もある。

分配金

基礎
ぶんぱいきん / distribution|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託が定期的に投資家へ支払うお金。運用益から出るとは限らない。

間違えやすい点:普通分配金と特別分配金がある。

普通分配金

応用
ふつうぶんぱいきん|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で運用で得た利益から支払われる分配金。課税対象。

特別分配金

応用
とくべつぶんぱいきん|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で元本の一部を払い戻す分配金(=元本払戻金)。利益ではないので非課税。

くわしく受け取ると基準価額と元本が減る。“高分配=好成績”ではない点に注意。

間違えやすい点:「毎月分配で得している」とは限らない。特別分配金は自分の元本が戻っているだけのことがある。
関連:分配金

再投資

基礎
さいとうし / reinvestment|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で分配金を受け取らず、同じ投信の買い増しに回すこと。複利が効きやすい。

関連:複利/トータルリターン

ファンドマネージャー

基礎
ふぁんどまねーじゃー|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託の運用方針を決め、銘柄を選ぶ運用の責任者。

運用会社

基礎
うんようがいしゃ|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託を作り、運用の指図を出す会社。

販売会社

基礎
はんばいがいしゃ|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託を投資家に売る証券会社・銀行など。

受託会社

応用
じゅたくがいしゃ|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資信託の資産を分別して保管・管理する信託銀行。

カストディアン

応用
かすとでぃあん / custodian|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で有価証券の保管・管理を専門に行う機関。

ETF

基礎最重要
いーてぃーえふ / exchange-traded fund|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で証券取引所に上場し、株と同じように売買できる投資信託。

くわしく日経平均やTOPIXなどの指数に連動するものが多く、低コストでリアルタイムに売買できる。

ETF(上場投信)取引所でリアルタイム売買株と同じく指値・成行OK通常の投資信託1日1回の基準価額で売買積立サービスが充実中身は同じ「指数連動」でも、売買のしかたが違う

ETN

応用
いーてぃーえぬ|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数に連動する上場商品だが、発行体の信用リスクを伴う点がETFと違う。

REIT

基礎
りーと / real estate investment trust|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で投資家から集めた資金で不動産に投資し、賃料や売却益を分配する商品。

関連:J-REIT

J-REIT

基礎
じぇいりーと|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で日本の証券取引所に上場するREIT。少額から不動産に分散投資できる。

関連:REIT

パッシブ運用

基礎
ぱっしぶうんよう / passive|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数(ベンチマーク)に連動することを目指す運用。低コストが強み。

インデックス運用

基礎
いんでっくすうんよう / index|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数に連動させる運用。パッシブ運用とほぼ同義。

アクティブ運用

基礎
あくてぃぶうんよう / active|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数を上回る成績を目指し、銘柄を選んで運用すること。コストは高め。

ベンチマーク

基礎
べんちまーく / benchmark|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で運用成績を比べる基準となる指数(TOPIXなど)。

トラッキングエラー

応用
とらっきんぐえらー|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言でファンドの値動きが、連動を目指す指数からどれだけずれたかの度合い。

トータルリターン

基礎
とーたるりたーん / total return|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で値上がり益と分配金・配当を合わせた、総合的なリターン。

関連:再投資

MSCI

応用
えむえすしーあい|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で世界的に使われる株価指数の提供会社。指数採用・除外が需給に影響する。

関連:指数採用

FTSE

応用
ふっつぃー|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で英国系の株価指数提供会社。世界の機関投資家が参照する。

指数採用

応用
しすうさいよう|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数の構成銘柄に選ばれること。連動ファンドの買いが入りやすい。

指数除外

応用
しすうじょがい|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数から外れること。連動ファンドの売りが出やすい。

リバランス

応用
りばらんす / rebalancing|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で指数やファンドの構成を、決めた比率に戻すために売買すること。

ヘッジファンド

応用
へっじふぁんど / hedge fund|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で空売りやレバレッジも使い、相場の上下に関係なく利益を狙う私募ファンド。

プライベートエクイティ

応用
ぷらいべーとえくいてぃ / PE|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で未上場企業に投資し、価値を高めて売却益を狙うファンド。

ベンチャーキャピタル

応用
べんちゃーきゃぴたる / VC|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で創業期の企業に投資し、上場などで大きな利益を狙うファンド。

バイアウトファンド

応用
ばいあうとふぁんど|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で成熟企業を買収し、経営改善して売却するPEの一種。

SOX指数

応用
そっくすしすう / PHLX Semiconductor|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言で米国の半導体関連およそ30社で構成する株価指数(フィラデルフィア半導体株指数)。半導体はハイテク景気を映す“心臓”とされ値動きが大きく、日本の半導体関連株にも波及する。

関連:SOXLSOXS/NASDAQ

SOXL

応用
そっくするー|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言でSOX指数の約3倍の値動きを目指すレバレッジ型ETF(米国上場)。上げも下げも約3倍に増幅される超高リスク商品。

くわしく日々の値動きを3倍化する仕組み上、横ばい相場でも“減価”しやすく長期保有に向かない。初心者向けではない。

間違えやすい点:「3倍値上がりする」ではなく「1日の変動が約3倍」。持ち続けると想定と大きくずれることがある。

SOXS

応用
そっくすえす|ジャンル:投資信託・ETF・REIT

一言でSOX指数と逆・約3倍の値動きを目指すインバース型ETF(下落で利益)。SOXL同様に超高リスクで、読み違えると急速に減りやすい。

間違えやすい点:上昇が続くと大きく目減りする。ヘッジや短期用で、初心者向けではない。
関連:SOX指数SOXL
この章の要点:投資信託/基準価額/信託報酬/購入時手数料/分配金/特別分配金/再投資 は最低限おさえておきたい。
7. 先物・オプション
将来の売買を今の価格で約束する「先物」、買う/売る“権利”を売買する「オプション」。ヘッジや裁定に使われ、現物株の値動きにも影響する応用領域だ。

先物取引

応用
さきものとりひき / futures|ジャンル:先物・オプション

一言で将来の決まった日に、今決めた価格で売買することを約束する取引。

くわしく少ない証拠金で大きな金額を動かせる(レバレッジ)。指数先物は現物株全体の先行指標にもなる。

経済メモ 先物には“価格発見”と“リスク移転(ヘッジ)”という機能がある。将来の価格観をいち早く映し、現物を持つ人がリスクを他者に移す場になる。

株価指数先物

応用
かぶかしすうさきもの / index futures|ジャンル:先物・オプション

一言で日経平均やTOPIXなど、株価指数を対象にした先物。相場全体のヘッジや売買に使う。

関連:先物取引

オプション取引

応用
おぷしょんとりひき / options|ジャンル:先物・オプション

一言で将来、決めた価格で買う/売る“権利”を売買する取引。

くわしく買う権利がコール、売る権利がプット。権利なので、不利なら行使しなければよい(買い手の損はプレミアムまで)。

コール(上昇で利益)プット(下落で利益)横=株価/縦=損益(権利行使価格を境に損益が変わる)

コールオプション

応用
こーるおぷしょん / call option|ジャンル:先物・オプション

一言で決めた価格で“買う権利”。株価が上がるほど利益が伸びる。

コール(上昇で利益)プット(下落で利益)横=株価/縦=損益(権利行使価格を境に損益が変わる)

プットオプション

応用
ぷっとおぷしょん / put option|ジャンル:先物・オプション

一言で決めた価格で“売る権利”。株価が下がるほど利益が伸びる。下落ヘッジに使う。

権利行使価格

応用
けんりこうしかかく / strike price|ジャンル:先物・オプション

一言でオプションで、売買できると約束された価格。損益の分かれ目になる。

満期日

応用
まんきび / expiration|ジャンル:先物・オプション

一言でオプションや先物の期限。ここで清算される。

SQ

応用
えすきゅー / special quotation|ジャンル:先物・オプション

一言で先物・オプションの最終清算に使う特別な清算値。SQ算出日は値が振れやすい。

メジャーSQ

応用
めじゃーえすきゅー|ジャンル:先物・オプション

一言で先物とオプションのSQが重なる、3・6・9・12月のSQ。影響が大きい。

限月

応用
げんげつ / contract month|ジャンル:先物・オプション

一言で先物・オプションが満期を迎える月。

ロールオーバー

応用
ろーるおーばー / rollover|ジャンル:先物・オプション

一言で満期が近い建玉を、次の限月に乗り換えること。

デルタ

応用
でるた / delta|ジャンル:先物・オプション

一言で原資産が1動いたとき、オプション価格がどれだけ動くかの感応度(グリークスの一つ)。

ガンマ

応用
がんま / gamma|ジャンル:先物・オプション

一言でデルタ自体の変化の速さを表す指標。

セータ

応用
せーた / theta|ジャンル:先物・オプション

一言で時間の経過でオプション価値がどれだけ減るか(時間価値の減少)。シータとも。

ベガ

応用
べが / vega|ジャンル:先物・オプション

一言で予想変動率(IV)が動いたときのオプション価格の感応度。

インプライド・ボラティリティ

応用
いんぷらいど・ぼらてぃりてぃ / IV|ジャンル:先物・オプション

一言でオプション価格から逆算した、市場が織り込む将来の変動率の予想。

オプション料

応用
おぷしょんりょう / premium|ジャンル:先物・オプション

一言でオプションを買うときに払う代金。プレミアムともいう。

プレミアム

応用
ぷれみあむ|ジャンル:先物・オプション

一言でオプション料のこと。買い手の最大損失=支払ったプレミアム。

ヘッジ取引

応用
へっじとりひき / hedge|ジャンル:先物・オプション

一言で保有資産の値下がりリスクを、先物やオプションで打ち消す取引。

くわしく現物株を持ちながら先物を売る、プットを買う、などで下落に備える。

デルタヘッジ

応用
でるたへっじ|ジャンル:先物・オプション

一言でオプションの値動き(デルタ)を、原資産の売買で打ち消す調整。

裁定取引

応用
さいていとりひき / arbitrage|ジャンル:先物・オプション

一言で同じ価値のものの価格差を利用し、割高を売り割安を買って利ざやを取る取引。

くわしく先物と現物の差などを狙う。理論上ローリスクで、価格差を埋める働きをする。

経済メモ 裁定は、ゆがんだ価格を“あるべき水準”に戻す市場の自浄作用。だからこそ、うまみのある価格差はすぐ消えやすい。

アービトラージ

応用
あーびとらーじ|ジャンル:先物・オプション

一言で裁定取引の英語表現。

関連:裁定取引

裁定残

応用
さいていざん|ジャンル:先物・オプション

一言で裁定取引に絡んで積み上がった買い・売りの残高。解消で需給が動く。

裁定解消売り

応用
さいていかいしょううり|ジャンル:先物・オプション

一言で裁定の買い建てを手仕舞う売り。需給の重しになることがある。

裁定買い

応用
さいていがい|ジャンル:先物・オプション

一言で裁定取引にともなう現物株の買い。

先物主導

応用
さきものしゅどう|ジャンル:先物・オプション

一言で先物の動きに引っ張られて現物株が動く相場。

この章の要点:先物取引/株価指数先物/オプション取引/コールオプション/プットオプション/権利行使価格/SQ は最低限おさえておきたい。
8. チャート・テクニカル分析
過去の値動きから相場の勢いや転換を読む道具たち。あくまで“過去の要約”で、だまし(外れ)は必ずある。単独で信じず、需給や業績と合わせて使う。

ローソク足

基礎最重要
ろうそくあし / candlestick|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で一定期間の値動きを1本で表す図。実体が始値・終値、ヒゲが高値・安値。

くわしく終値が始値より高い陽線、低い陰線で色分け。1本で4つの価格が読める。

高値安値終値始値陽線始値終値陰線

陽線

基礎
ようせん|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で終値が始値より高いローソク足。買いが優勢だった1本。

関連:陰線

陰線

基礎
いんせん|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で終値が始値より低いローソク足。売りが優勢だった1本。

関連:陽線

大陽線・大陰線

基礎
だいようせん・だいいんせん|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で実体が長いローソク足。大陽線は強い買い、大陰線は強い売りが1本に出た形。

くわしく高値圏で出る上ヒゲの長い大陰線は天井、安値圏の大陽線は底のサインになりやすい。出来高を伴うほど信頼度が上がる。

関連:陽線陰線

三尊天井

応用
さんぞんてんじょう / head and shoulders|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で高値の山が3つ並び、真ん中の山が最も高い天井のパターン。海外ではヘッド&ショルダーと呼ぶ。

くわしく2つの谷を結んだネックラインを割ると天井打ちのサインとされる。上下を逆にした「逆三尊」は底打ちのサイン。だましも多く、単独では使わない。

左肩ヘッド右肩ネックラインネック割れ=売りサイン

デッドキャットバウンス

応用
でっどきゃっとばうんす / dead cat bounce|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で急落の途中で一時的に起こる小さな反発。反発しても下落トレンドは続くことが多い。

くわしく「死んだ猫でも高いところから落とせば跳ねる」に由来する俗語。本物の反転と見分けにくく、飛びつくと再下落に巻き込まれやすい。

関連:陰線ダマシ

上ヒゲ

基礎
うわひげ|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言でローソク足の上に伸びる線。高値まで買われて押し戻された跡。

下ヒゲ

基礎
したひげ|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言でローソク足の下に伸びる線。安値まで売られて買い戻された跡。

十字線

応用
じゅうじせん / doji|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で始値と終値がほぼ同じローソク足。迷い・転換のサインとされる。

移動平均線

基礎最重要
いどうへいきんせん / moving average|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で一定期間の終値の平均を線でつないだもの。トレンド(向き)を見やすくする。

くわしくでこぼこをならし、上向きか下向きかを判断。短期・中期・長期を重ねて使う。

株価(でこぼこ)移動平均線(ならした線)

パーフェクトオーダー

応用
ぱーふぇくとおーだー / perfect order|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で短期・中期・長期の移動平均線が順番どおりにきれいに並び、3本とも同じ向きの状態。

くわしく上から株価→短期→中期→長期の順に並び、すべて上向きなら上昇トレンドが最も整った形とされる。上下がそっくり逆(上から長期→中期→短期→株価がすべて下向き)になった状態はデスオーダーと呼ばれ、下降トレンドが最も強い形。

パーフェクトオーダーデスオーダー株価→短期→中期→長期・全部上向き長期→中期→短期→株価・全部下向き

ゴールデンクロス

基礎
ごーるでんくろす|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で短期線が長期線を下から上に抜くこと。上昇の勢いづきとされ買いサイン。

ゴールデンクロス短期線長期線
間違えやすい点:だましも多い。

デッドクロス

基礎
でっどくろす|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で短期線が長期線を上から下に抜くこと。売りサインとされる。

上値抵抗線

基礎
うわねていこうせん / resistance|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で上昇が何度もはね返される価格帯。“天井の壁”。抜けると加速しやすい。

下値支持線

基礎
したねしじせん / support|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で下落が何度も止まる価格帯。“底の床”。割れると下落が加速しやすい。

トレンドライン

基礎
とれんどらいん|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で高値どうし・安値どうしを結んだ線。相場の方向を見る補助線。

RSI

応用
あーるえすあい|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で買われすぎ・売られすぎを0〜100で表す指標。70超で過熱、30割れで売られすぎの目安。

関連:MACD

MACD

応用
まっくでぃー|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で2本の線の交差でトレンド転換を捉える指標。ゼロラインの上下も見る。

2本の線の交差+ゼロラインで転換を読む

ボリンジャーバンド

応用
ぼりんじゃーばんど|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で移動平均の上下に、ばらつき(±2σ)の帯を描く指標。帯が狭いと大きく動きやすい。

上下の点線=±2σのバンド(ばらつきの幅)

一目均衡表

応用
いちもくきんこうひょう|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で雲などで相場の均衡・転換を読む、日本生まれのテクニカル。

ブレイクアウト

応用
ぶれいくあうと / breakout|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で抵抗線・支持線を勢いよく抜けること。トレンド発生の合図とされる。

関連:ダマシ

ダマシ

応用
だまし / false signal|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言でサインどおりに動かず、逆に動くこと。テクニカルには必ずつきまとう。

間違えやすい点:「サインが出れば必ず動く」は誤り。だましは日常。複数の指標や業績と合わせて判断する。

ギャップアップ

応用
ぎゃっぷあっぷ / gap up|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で前日終値より大きく高く始まり、チャートに“窓”ができること。

ギャップダウン

応用
ぎゃっぷだうん / gap down|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で前日終値より大きく安く始まること。

窓開け

応用
まどあけ|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言でローソク足の間にすき間(窓)ができること。

関連:窓埋め

窓埋め

応用
まどうめ|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言でできた窓の価格帯まで戻して、すき間を埋めること。

関連:窓開け

スプレッド

応用
すぷれっど / spread|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で売り気配と買い気配の差。狭いほど売買しやすい。

スリッページ

応用
すりっぺーじ / slippage|ジャンル:チャート・テクニカル分析

一言で注文した値と実際に約定した値のズレ。急変時や薄い板で起きやすい。

この章の要点:ローソク足/陽線/陰線/移動平均線/ゴールデンクロス/デッドクロス/上値抵抗線 は最低限おさえておきたい。
9. リスク管理・ポートフォリオと相場局面
1銘柄の当て勘ではなく、全体の設計でリスクを抑える考え方。数字で risk を測る指標や、金利・景気で移り変わる相場の“局面”も押さえる。

ポートフォリオ

基礎最重要
ぽーとふぉりお / portfolio|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で保有する資産の“組み合わせ”全体のこと。個別より全体の設計が結果を左右する。

くわしく値動きの異なる資産を混ぜると、全体の振れ(リスク)を抑えられる。

1銘柄に集中危険(全部が同時に沈む)分散守り(1つ欠けても軽傷)

アセットアロケーション

応用
あせっとあろけーしょん / asset allocation|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で株・債券・現金などへの資金配分。長期の成績の大半を決めるとされる。

リバランス売買

応用
りばらんすばいばい|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で崩れた資産配分を、決めた比率に戻す売買。上がった資産を売り、下がった資産を買う。

リスク許容度

基礎
りすくきょようど / risk tolerance|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言でどれだけの値下がりに耐えられるか。年齢・資金・性格で決まる。

関連:ボラティリティ

最大ドローダウン

応用
さいだいどろーだうん / max drawdown|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で資産が高値からどれだけ下落したかの最大幅。痛みの大きさの目安。

シャープレシオ

応用
しゃーぷれしお / Sharpe ratio|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で取ったリスク1単位あたり、どれだけ超過リターンを得たか。効率の指標。

関連:標準偏差

ソルティノレシオ

応用
そるてぃのれしお|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で下振れリスクだけに注目した、シャープレシオの改良版。

ベータ

応用
べーた / beta|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で市場全体に対する感応度(市場=1)。1超は市場より大きく動く。資本コストにも使う。

アルファ

応用
あるふぁ / alpha|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で市場平均を上回った超過リターン。運用の“腕”の部分。

相関係数

応用
そうかんけいすう / correlation|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で2つの資産の値動きが、どれだけ連動するか(−1〜+1)。低い組み合わせが分散に効く。

関連:分散投資

標準偏差

応用
ひょうじゅんへんさ / standard deviation|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で値動きのばらつきの大きさ。リスクの代表的なものさし。

関連:ボラティリティ

期待収益率

応用
きたいしゅうえきりつ / expected return|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で将来見込まれるリターンの平均的な水準。

リスクプレミアム

応用
りすくぷれみあむ / risk premium|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言でリスクを取る見返りとして、無リスク金利に上乗せして求めるリターン。

株式リスクプレミアム

応用
かぶしきりすくぷれみあむ / ERP|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で株式全体が、国債などの無リスク金利に上乗せで求めるリターン。

無リスク金利

応用
むりすくきんり / risk-free rate|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で国債利回りなど、ほぼ確実に得られる金利。あらゆる期待リターンの土台。

関連:国債・金利と株価(記事)

スキャルピング

応用
すきゃるぴんぐ / scalping|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で数秒〜数分で細かく売買を繰り返す超短期売買。

回転売買

応用
かいてんばいばい|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で短期間に同じ資金で売買を繰り返すこと。手数料がかさみやすい。

ロングポジション

基礎
ろんぐぽじしょん / long|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で買い持ち。値上がりで利益になるポジション。

ショートポジション

基礎
しょーとぽじしょん / short|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で売り持ち(空売り)。値下がりで利益になるポジション。

ネットポジション

応用
ねっとぽじしょん|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で買いと売りを差し引いた正味の持ち高。

手仕舞い

基礎
てじまい|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で持っているポジションを決済して取引を終えること。

ドテン

応用
どてん|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で買いから売りへ(またはその逆へ)、ポジションを一気に反転させること。

ポジション調整

応用
ぽじしょんちょうせい|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で持ち高を増減させて、リスクや偏りを整えること。

循環物色

応用
じゅんかんぶっしょく|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で資金が業種から業種へと、順ぐりに向かう動き。

セクターローテーション

応用
せくたーろーてーしょん / sector rotation|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で景気や金利の局面に応じて、資金が業種を巡ること。

需給相場

応用
じゅきゅうそうば|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で業績より、資金量(需給)で動いている相場。

業績相場

応用
ぎょうせきそうば|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で企業業績の改善を主因に上がる相場。

関連:金融相場

金融相場

応用
きんゆうそうば|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で金融緩和(低金利・資金供給)を追い風に上がる相場。業績より金利が主役。

関連:逆金融相場/国債・金利と株価(記事)

逆金融相場

応用
ぎゃくきんゆうそうば|ジャンル:リスク管理・ポートフォリオと相場局面

一言で金融引き締め(利上げ)を嫌気して下がりやすい相場。

関連:金融相場
この章の要点:ポートフォリオ/アセットアロケーション/リバランス売買/リスク許容度/シャープレシオ/ベータ/相関係数 は最低限おさえておきたい。
10. 税金・口座(応用)
利益にかかる税と、口座まわりの実務。損失を活かす損益通算・繰越や、優待クロスなどの節税・実務の言葉を押さえる。制度は変わるので最新は公式で。

譲渡益課税

基礎
じょうとえきかぜい|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で株を売って得た利益(譲渡益)にかかる税金。税率は約20.315%。

損益通算

応用最重要
そんえきつうさん|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で利益と損失を相殺して、税金の対象を小さくすること。

くわしく同じ年の株の利益と損失を差し引きできる。NISA口座の損失は通算できない点に注意。

例:利益50万円・損失30万円なら、課税対象は差し引き20万円。
間違えやすい点:NISAの損失は他の利益と通算できない。だからNISAは損失時に不利になりうる。

損失繰越

応用
そんしつくりこし|ジャンル:税金・口座(応用)

一言でその年に引き切れなかった損失を、翌年以降(最大3年)に繰り越して使う制度。

くわしく繰り越すには確定申告が必要。翌年の利益と相殺して税を減らせる。

申告分離課税

応用
しんこくぶんりかぜい|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で株の譲渡益などを、他の所得と分けて申告・課税する方式。

源泉分離課税

応用
げんせんぶんりかぜい|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で受け取り時に税が天引きされ、それで課税が完結する方式。

配当控除

応用
はいとうこうじょ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で配当を総合課税で申告したとき、一定割合を税額から差し引ける制度。

外国税額控除

応用
がいこくぜいがくこうじょ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で外国株の配当で現地課税された分を、日本の税から差し引く制度。

関連:二重課税

二重課税

応用
にじゅうかぜい|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で外国株配当などで、現地と日本の両方で課税されること。控除で調整する。

年間取引報告書

応用
ねんかんとりひきほうこくしょ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で1年の売買損益をまとめた書類。確定申告に使う。

確定申告不要制度

応用
かくていしんこくふようせいど|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で特定口座(源泉徴収あり)なら、原則として確定申告をしなくてよい仕組み。

関連:損益通算

損出し

応用
そんだし|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で含み損を年内に売って確定させ、利益と相殺して税を減らす手法。

益出し

応用
えきだし|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で含み益を確定させて取得単価を上げ直す(将来の税を調整する)手法。

年末損出し

応用
ねんまつそんだし|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で年末に損出しを行い、その年の税負担を減らすこと。

節税売り

応用
せつぜいうり|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で税負担を軽くする目的で行う売り。

洗替え

応用
あらいがえ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で同じ銘柄を売って買い直し、取得単価を今の価格に更新すること。

クロス取引

応用
くろすとりひき|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で同じ銘柄を同数量、同時に買いと売りで出す取引。優待取りや損出しに使う。

優待クロス

応用
ゆうたいくろす|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で現物買いと信用売りを同時に行い、株価変動リスクを抑えて優待だけ取る手法。

くわしく権利付き最終日に組み、権利落ち後に現渡しで決済する。逆日歩などのコストに注意。

クロス売買

応用
くろすばいばい|ジャンル:税金・口座(応用)

一言でクロス取引の別名。

権利取り

応用
けんりどり|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で配当・優待の権利を得るために、権利付き最終日までに買うこと。

配当取り

応用
はいとうどり|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で配当の権利だけを狙って売買すること。

優待取り

応用
ゆうたいどり|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で株主優待の権利だけを狙って売買すること。

取得費加算

応用
しゅとくひかさん|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で相続した株を売るとき、払った相続税の一部を取得費に加えられる特例。

みなし取得費

応用
みなししゅとくひ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で取得価額が不明な株で、一定割合を取得費とみなして計算する方法。

株式移管

応用
かぶしきいかん|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で保有株を別の証券会社の口座へ移すこと。

移管手数料

応用
いかんてすうりょう|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で株式移管にかかる手数料。無料の会社もある。

入庫

応用
にゅうこ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で他社などから自分の口座へ株を受け入れること。

出庫

応用
しゅっこ|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で自分の口座から他社へ株を移し出すこと。

証券担保ローン

応用
しょうけんたんぽろーん|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で保有する株などを担保に、お金を借りられるサービス。

名義書換料

応用
めいぎかきかえりょう|ジャンル:税金・口座(応用)

一言で株主名簿の名義を書き換える際の費用(現在はほぼ電子化)。

この章の要点:譲渡益課税/損益通算/損失繰越/申告分離課税/配当控除/確定申告不要制度/損出し は最低限おさえておきたい。
ほかの編:
1. 売買と基本 →2. 決算・財務・指標 →3. 信用・増資・M&A・応用(今ここ)
本ページは一般的な用語解説であり、特定の商品・銘柄の売買を推奨するものではない。制度や数値は変わることがあるため、最新は公式情報(金融庁・日本取引所グループ・国税庁 等)で確認してほしい。図はすべて編集部が作図(画像の転載ではない)。
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