システム株単語600|基本から難単語まで網羅する用語集
株式投資を始める人が最初に出会う言葉を、やさしい解説と図解でまとめた。売買のしくみ・注文・配当・口座・投資スタイルまで、この1本で入門の土台がつかめる。難易度は入門・基礎・応用の3段階で表示している。
この用語辞典は、よく使う言葉から順にまとめている。本ページは「売買と基本」編(187語)。頭から読まず、下の検索欄や目次から引くのがおすすめ。
まず何から覚える? 最重要単語34を順番に学ぶ
600語以上から、初心者がまず使う34語だけを8ジャンルに体系化しました。
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1. 株式投資の基本
まずは「株とは何か」から。株を持つとは、その会社の一部のオーナーになるということだ。ここでは投資の土台になる考え方を押さえる。
株式
入門最重要かぶしき / stock / share|ジャンル:株式投資の基本
一言で会社の所有権を細かく分けた“持ち分”。買えばその会社の一部のオーナーになる。
くわしく会社は事業のお金を集めるために株式を発行し、投資家はそれを買って株主になる。株主は、会社のもうけの一部を配当として受け取ったり、株主総会で議決権を行使したりできる。1株はごく小さな持ち分だが、権利の性質は大株主と同じだ。
例:ある会社が株式を100万株発行していて、あなたが100株買ったなら、会社の100万分の100(=1万分の1)のオーナーということになる。
間違えやすい点:「株を買う=会社にお金を貸す」ではない。貸すのは社債。株はあくまで“持ち分(出資)”で、返済されるものではなく、価値は業績や人気で変動する。
額面
基礎がくめん / par value|ジャンル:株式投資の基本
一言で昔、株券に記載されていた1株の基準額。現在は無額面が原則で、実務上ほぼ使われない。
くわしく2001年の商法改正で額面株式は廃止された。古い資料に出てくる用語なので、いまの株価とは無関係だと理解しておけばよい。
この章の要点:株式 は最低限おさえておきたい。
2. 株価・市場・証券取引所
株はどこで、いくらで取引されるのか。値段(株価)と、その株が売買される“場所”である市場・指数の基本を押さえる。
株価
入門最重要かぶか / stock price|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で1株の値段。買いたい人と売りたい人の需給で、たえず動く。
くわしく株価は「その会社の1株をいくらで売買したいか」を映す。業績・金利・人気・地合いなど多くの要因で上下する。高い・安いは1株の金額ではなく、時価総額や利益と比べて判断するもので、株価の絶対額だけでは会社の大小も割安・割高も分からない。
例:株価1,000円の株を100株買えば、必要なお金は1,000円×100株=10万円(手数料別)。
間違えやすい点:「株価が安い=お買い得」ではない。安いのは人気や業績が低いからのこともあり、割安かどうかはPERやPBRで見る(→第2回)。
時価総額
入門最重要じかそうがく / market capitalization|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で会社全体の“値段”。株価×発行済株式数で計算する。
くわしく会社の規模を比べるときは、株価ではなく時価総額を見る。株数が違えば、同じ株価でも会社の大きさはまるで違うからだ。時価総額が大きいほど一般に安定し、小さいほど値動きが激しくなりやすい。
例:株価1,500円 × 発行済株式数2,000万株 = 時価総額300億円。
間違えやすい点:株価が高い=大企業、ではない。株数が少なければ株価が高くても時価総額は小さい。
発行済株式数
入門はっこうずみかぶしきすう / shares outstanding|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で会社が発行している株の総数。時価総額やEPSの計算に使う要の数字。
くわしく時価総額=株価×発行済株式数、EPS=純利益÷発行済株式数。増資で増え、自社株買いで実質的に減る(→第3回)。
関連:
時価総額/EPS(→第2回)/希薄化(→第3回)
ストップ高
入門すとっぷだか / limit up|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で1日の値上がり幅の上限まで買われ、それ以上は上がらない状態。
くわしく取引所は急激な変動を防ぐため、1日に動ける値幅(制限値幅)を株価の水準ごとに決めている(JPX)。その上限まで買われたのがストップ高、下限まで売られたのがストップ安だ。値幅は「基準値段(前日の終値など)」の価格帯で変わり、株価が高い銘柄ほど円ベースの値幅も大きくなる。実例として2026年7月には、半導体メモリのキオクシアホールディングスが、米国の陪審による特許侵害の賠償評決(2億ドル超)の報道を受けてストップ安となった(悪材料に売りが殺到し、下限で止まった例)。
例:制限値幅は基準値段の価格帯で決まる(上下同じ幅)。主な帯は次のとおり。
| 基準値段(株価帯) | 値幅(上下) | 例(基準値段→上限/下限) |
| 100円未満 | ±30円 | 90 → 120/60 |
| 100〜200円未満 | ±50円 | 180 → 230/130 |
| 200〜500円未満 | ±80円 | 300 → 380/220 |
| 500〜700円未満 | ±100円 | 600 → 700/500 |
| 700〜1,000円未満 | ±150円 | 900 → 1,050/750 |
| 1,000〜1,500円未満 | ±300円 | 1,200 → 1,500/900 |
| 1,500〜2,000円未満 | ±400円 | 1,800 → 2,200/1,400 |
| 2,000〜3,000円未満 | ±500円 | 2,500 → 3,000/2,000 |
| 3,000〜5,000円未満 | ±700円 | 3,000 → 3,700/2,300 |
※基準値段は前日終値など。株価帯が上がるほど円ベースの値幅も大きくなる(さらに高額帯も続く。出典:日本取引所グループ)。
間違えやすい点:制限値幅は固定ではない。価格帯で変わり、2営業日連続でストップ高(安)が続くと、翌営業日から値幅が拡大されることもある(JPX)。
ストップ安
入門すとっぷやす / limit down|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で1日の値下がり幅の下限まで売られ、それ以上は下がらない状態。
くわしく悪材料で売りが殺到し、値下がり幅の下限(制限値幅の下限)まで下がった状態。買い手がつかず、約定しないまま「ストップ安(売り気配)」で1日を終えることもある。値幅の決まり方はストップ高と同じで、基準値段の価格帯で変わる。
例:例:基準値段600円の株は値幅±100円なので下限は500円。3,000円の株は±700円で下限2,300円。値幅の一覧はストップ高の項を参照。
間違えやすい点:「ストップ安=必ず売れる」ではない。買い手がつかなければ、売りたくても約定しないまま翌日へ持ち越すことがある。
流動性
基礎りゅうどうせい / liquidity|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言でその株の売買のしやすさ。取引が多いほど流動性が高い。
たとえると:人気店のレジに近い。客が多い店ほど、商品をすぐ売買できる。取引の少ない株は、買い手が見つからず、希望価格から大きく値下げしないと売れないことがある。
くわしく流動性が高いと、狙った値段で売買しやすい。逆に低い(薄い)銘柄は、少しの注文で価格が飛びやすく、売りたいときに売れないこともある。出来高や売買代金で目安を測る。
年初来高値
基礎ねんしょらいたかね / year-to-date high|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言でその年に入ってから、いちばん高かった株価のこと。
年初来安値
基礎ねんしょらいやすね / year-to-date low|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言でその年に入ってから、いちばん安かった株価のこと。
上場来高値
基礎じょうじょうらいたかね / all-time high|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言でその株が上場してから、いちばん高い株価のこと。
上場来安値
基礎じょうじょうらいやすね / all-time low|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言でその株が上場してから、いちばん安い株価のこと。
売買停止
基礎ばいばいていし / trading halt|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で重要な発表や誤発注などのとき、取引所が一時的に売買を止めること。
証券コード
入門しょうけんこーど / securities code|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で銘柄ごとに割り当てられた4桁の番号。銘柄の“背番号”。
くわしく日本株は会社名でなくこの番号で注文・検索する。トヨタなら7203のように、1社に1つ決まっている。
銘柄コード
入門めいがらこーど / ticker code|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で証券コードと同じ意味。銘柄を識別する番号のこと。
ティッカー
基礎てぃっかー / ticker symbol|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で米国株などで使う、アルファベットの銘柄記号(例:AAPL)。
プライム市場
入門ぷらいむしじょう / Prime Market|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で東証の最上位区分。規模や流動性の基準が高く、大企業が中心。
くわしく東証は2022年にプライム・スタンダード・グロースの3区分に再編した。プライムはガバナンスや流通株式などの基準が最も厳しい。
スタンダード市場
入門すたんだーどしじょう / Standard Market|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で東証の中位区分。実績のある中堅企業が中心。
くわしくプライムより基準はゆるやかだが、上場企業としての一定の実績・ガバナンスが求められる。
グロース市場
入門ぐろーすしじょう / Growth Market|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で東証の新興区分。高い成長が期待される新しい会社が中心。
くわしく成長性を重視する一方、業績が安定しない企業も多く、値動きは大きくなりやすい。
東証株価指数
基礎とうしょうかぶかしすう / TOPIX|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言でTOPIXの正式名称。対象銘柄全体の時価総額をもとにした株価指数。
くわしく個別株ではなく“市場全体”の動きを表す。時価総額で加重されるため、大型株の影響が大きい。
TOPIX
入門とぴっくす / Tokyo Stock Price Index|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で東証株価指数の略称。市場全体の値動きを示す代表的な指数。
くわしく日経平均と並ぶ日本株の代表指数。全銘柄を時価総額で加重するので、大型株の比重が高い。インデックス投資の対象にもなる。
日経平均株価
入門最重要にっけいへいきんかぶか / Nikkei 225|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で日本を代表する225銘柄の株価を平均した、最も有名な株価指数。
くわしくニュースで「日経平均」といえばこれ。株価そのものの平均に近い作りのため、株価の高い“値がさ株”の影響を受けやすい。TOPIXが時価総額加重なのと対照的だ。市場全体の“気分”をつかむ目安になる。
例:日経平均が3万円でも、それは指数の数値であって、特定の1銘柄の株価ではない。
間違えやすい点:「日経平均が上がった=自分の株も上がる」とは限らない。225銘柄と全体の動きは必ずしも一致しない。
JPX日経400
応用じぇいぴーえっくすにっけいよんひゃく / JPX-Nikkei 400|ジャンル:株価・市場・証券取引所
一言で資本効率(ROEなど)や経営の質を基準に選ばれた400銘柄の指数。
この章の要点:株価/時価総額/発行済株式数/ストップ高/ストップ安/流動性/証券コード は最低限おさえておきたい。
3. 注文・売買方法
実際に株を「買う・売る」ときの操作にまつわる言葉。注文の種類や、値段が決まる仕組みを知っておくと、思わぬ高値づかみを避けやすい。
単元株
入門たんげんかぶ / trading unit|ジャンル:注文・売買方法
一言で株を売買するときのまとまり。日本では多くが100株=1単元。
くわしく株は1株ずつではなく単元単位で売買するのが原則。だから必要資金は「株価×100」が目安になる。1株から買えるサービス(単元未満株)も増えている。
例:株価800円なら、最低売買金額は800円×100株=8万円。
成行注文
入門最重要なりゆきちゅうもん / market order|ジャンル:注文・売買方法
一言で値段を指定せず「いくらでもいいから今すぐ」と出す注文。
くわしく確実に約定しやすいのが長所。反面、価格を決めずに出すので、板が薄いと想定外の値で約定することがある。急いで売買したいときに使う。
例:「成行で買い」を出すと、そのとき売りに出ている中で最も安い値から順に約定していく。
間違えやすい点:「成行なら必ず今の株価で買える」わけではない。売り注文が薄いと、表示より高い値で約定することがある。
指値注文
入門最重要さしねちゅうもん / limit order|ジャンル:注文・売買方法
一言で「この値段で買いたい・売りたい」と価格を指定する注文。
くわしく希望の値で約定できるのが長所。ただし価格が届かなければ成立しない。あわてず自分の値で待ちたいときに使う。買いは指定額以下、売りは指定額以上で約定する。
例:「950円で買い」の指値なら、株価が950円以下になったときに約定する(それまでは待機)。
間違えやすい点:指値は必ず約定するわけではない。値が届かなければ、いつまでも成立しないことがある。
約定
入門やくじょう / execution / fill|ジャンル:注文・売買方法
一言で売買が成立すること。注文が相手と“マッチ”した瞬間。
くわしく注文を出しただけでは売買は成立しない。買い注文と売り注文の条件が合って初めて約定する。約定した価格が実際の取得・売却価格になる。
板
入門最重要いた / order book|ジャンル:注文・売買方法
一言で売り注文と買い注文が価格別に並んだ一覧表。需給が読める。
くわしく板を見ると、どの価格帯に注文が厚い/薄いかが分かる。成行注文は、この板の気配に順にぶつけて約定していく。厚い板は売買しやすく(流動性が高く)、薄い板は価格が飛びやすい。
例:1,001円に売り500株、1,000円に買い600株…のように、価格ごとの注文量が並ぶ。
見せ板
応用みせいた / spoofing|ジャンル:注文・売買方法
一言で約定させる意思がないのに大量注文を出し、板を厚く見せて他の投資家を惑わせる行為。
たとえると行列のできている店を装うため、実際には買う気のない人を入口に並ばせるようなもの。人気があるように見えても、本当の需要とは限らない。
くわしく大量の買い注文で「下値が固そう」、大量の売り注文で「上値が重そう」と思わせ、相場が動く前に注文を取り消す。板の厚さだけで売買判断すると、突然注文が消えて値が逆方向へ動くことがある。
例:株価1,000円の銘柄で、999円に通常の10倍となる大量の買い注文が並ぶ。安心感から買いが集まった直後、その注文が取り消されて株価が下落する。
注意:見せ板は金融商品取引法上の相場操縦に当たり得る禁止行為。個人投資家は、板だけでなく出来高・約定履歴・注文が実際に残り続けるかも確認する。
出来高
入門できだか / volume|ジャンル:注文・売買方法
一言で一定期間に売買が成立した“株数”。人気・活況の目安。
くわしく出来高が急に増えるのは、何か材料が出て注目が集まったサイン。少ない銘柄は流動性が低く、売りたいときに売りにくい。
売買代金
入門ばいばいだいきん / trading value|ジャンル:注文・売買方法
一言で成立した売買の“金額”の合計。動いたお金の大きさを表す。
くわしくざっくり「出来高×株価」の規模感。株価水準が違う銘柄を比べるときは、株数の出来高より売買代金のほうが注目度を素直に映す。
寄り付き
入門よりつき / opening|ジャンル:注文・売買方法
一言で取引開始時に最初に成立する売買。その値段が「始値」。
くわしく日本株は午前(前場)と午後(後場)に分かれ、それぞれに寄り付きがある。寄り付き直後は値動きが大きくなりやすい。
引け
入門ひけ / close|ジャンル:注文・売買方法
一言で取引終了時に最後に成立する売買。その値段が「終値」。
くわしく1日の最後につく値で、チャートの基準にもなる重要な価格。午後の最後は「大引け」と呼ぶ。
気配値
入門けはいね / quote|ジャンル:注文・売買方法
一言でいま出ている最も近い売り注文・買い注文の値段。
くわしく最も安い売り注文が「売り気配」、最も高い買い注文が「買い気配」。成行注文はこの気配にぶつかって約定する。
特別買い気配
基礎とくべつかいけはい / special buy quote|ジャンル:注文・売買方法
一言で買い注文が殺到し、売りが足りず値がつかないときに表示される気配。
特別売り気配
基礎とくべつうりけはい / special sell quote|ジャンル:注文・売買方法
一言で売り注文が殺到し、買いが足りず値がつかないときに表示される気配。
スプレッド
応用すぷれっど / spread|ジャンル:注文・売買方法
一言で売り気配と買い気配の差(値幅)。狭いほど売買しやすい。
スリッページ
応用すりっぺーじ / slippage|ジャンル:注文・売買方法
一言で注文した値と実際に約定した値のズレ。急変時や薄い板で起きやすい。
前場
入門ぜんば / morning session|ジャンル:注文・売買方法
一言で午前の取引時間のこと(9:00〜11:30)。
後場
入門ごば / afternoon session|ジャンル:注文・売買方法
一言で午後の取引時間のこと(12:30〜15:30)。
大引け
入門おおびけ / closing|ジャンル:注文・売買方法
一言でその日の取引の最後の約定(後場の引け)。終値が決まる。
引け成り
基礎ひけなり / market-on-close|ジャンル:注文・売買方法
一言で引けのタイミングで成行として約定させる注文。
寄り成り
基礎よりなり / market-on-open|ジャンル:注文・売買方法
一言で寄り付きのタイミングで成行として約定させる注文。
不成注文
応用ふなりちゅうもん / limit-then-market|ジャンル:注文・売買方法
一言でザラ場中は指値、約定しなければ引けで成行に切り替わる注文。
IOC注文
応用あいおーしーちゅうもん / Immediate or Cancel|ジャンル:注文・売買方法
一言で出した瞬間に約定する分だけ成立させ、残りは取り消す注文。
逆指値
基礎ぎゃくさしね / stop order|ジャンル:注文・売買方法
一言で「この値まで下がったら売る/上がったら買う」と、通常と逆向きに出す注文。
くわしく損切りの自動化によく使う。株価が指定水準に達すると自動で注文が出るので、下落を一定で止めたいときに便利。上昇のブレイクを追う買いにも使える。
例:1,000円で買った株に「900円まで下がったら成行で売り」を入れておくと、下落時に自動で損切りできる。
間違えやすい点:逆指値は“約定価格を保証しない”。急落時は指定値より不利な値で約定することがある。
OCO注文
応用おーしーおーちゅうもん / One-Cancels-the-Other|ジャンル:注文・売買方法
一言で2つの注文を同時に出し、片方が約定すればもう片方が取り消される注文。
IFD注文
応用あいえふでぃーちゅうもん / If Done|ジャンル:注文・売買方法
一言で新規注文と、それが約定したら出る決済注文を、セットで予約する注文。
IFDOCO注文
応用あいえふでぃーおーしーおーちゅうもん / IFD+OCO|ジャンル:注文・売買方法
一言でIFDとOCOを組み合わせ、新規・利確・損切りを一度に予約する注文。
板寄せ
応用いたよせ / itayose|ジャンル:注文・売買方法
一言で寄り付きや引けで、注文をまとめて1つの価格で約定させる方式。
ザラ場
入門ざらば / continuous session|ジャンル:注文・売買方法
一言で寄り付きと引けの間の、通常の取引時間帯のこと。
くわしくこの時間は注文が入るたびに次々と約定していく(ザラ場方式)。
クロージング・オークション
応用くろーじんぐおーくしょん / closing auction|ジャンル:注文・売買方法
一言で引けの価格を、板寄せでまとめて決める仕組み。
連続約定気配
応用れんぞくやくじょうけはい|ジャンル:注文・売買方法
一言で短時間に急激な値動きが起きたとき、注意喚起として表示される気配。
買付余力
基礎かいつけよりょく / buying power|ジャンル:注文・売買方法
一言でいま新しく株を買うのに使える資金の残り。
くわしく口座の現金や、約定・入出金の状況で増減する。余力を超える注文は出せない。
余力拘束
応用よりょくこうそく|ジャンル:注文・売買方法
一言で注文中の資金が、約定・取消まで一時的に使えなくなること。
受渡日
基礎うけわたしび / settlement date|ジャンル:注文・売買方法
一言で売買代金や株の受け渡しが実際に行われる日。約定の2営業日後。
くわしく約定日と受渡日がずれるため、配当の権利なども「受け渡しベース」で数える。
約定日
基礎やくじょうび / trade date|ジャンル:注文・売買方法
一言で売買が成立した日のこと。ここから2営業日後が受渡日。
受渡代金
基礎うけわたしだいきん / settlement amount|ジャンル:注文・売買方法
一言で手数料や税を含めて、実際にやり取りされる金額。
単元未満株
入門たんげんみまんかぶ / odd-lot shares|ジャンル:注文・売買方法
一言で1単元(100株)に満たない株数のこと。1株から買える。
くわしく少額から始めたい初心者向け。証券会社によって「ミニ株」などの名称で提供される。ただし売買のタイミングや手数料に制約があることも。
ミニ株
入門みにかぶ|ジャンル:注文・売買方法
一言で単元未満株を1株単位などで売買できるサービスの通称。
端株
基礎はかぶ / fractional shares|ジャンル:注文・売買方法
一言で単元に満たない株。分割などで生じた1単元未満の株を指すことが多い。
買取請求
応用かいとりせいきゅう|ジャンル:注文・売買方法
一言で単元未満株を、会社に買い取ってもらうよう求める手続き。
買増請求
応用かいましせいきゅう|ジャンル:注文・売買方法
一言で単元未満株を、単元になるまで買い増して埋める手続き。
株式累積投資
基礎かぶしきるいせきとうし|ジャンル:注文・売買方法
一言で毎月一定額でコツコツ買い付ける方法(るいとう)。
この章の要点:単元株/成行注文/指値注文/約定/板/出来高/売買代金 は最低限おさえておきたい。
4. 配当・株主優待
株を持っているだけで受け取れる“ごほうび”が配当と株主優待。もらえる条件(日付)を間違えると受け取れないので、ここは丁寧に。
配当金
入門最重要はいとうきん / dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で会社がもうけの一部を株主に配る現金。持っているだけで受け取れる。
くわしく配当は決まった日(権利確定日)に株主だった人に支払われる。年1〜2回が多い。安定した収入源になるが、業績が悪化すれば減配・無配になることもある点は忘れないこと。
例:1株あたり年30円の配当なら、100株持っていれば年3,000円(税引き前)が受け取れる。
間違えやすい点:配当は“約束された利益”ではない。業績次第で減ることもあり、高い配当が続く保証はない。
配当利回り
入門最重要はいとうりまわり / dividend yield|ジャンル:配当・株主優待
一言で投資額に対して1年でどれだけ配当がもらえるかの割合。年間配当÷株価。
くわしく株価に対する“配当のお得さ”を測る指標。株価が下がると見かけの利回りは上がるため、極端に高い利回りは業績悪化のサインのこともある。
例:株価2,000円で年間配当60円なら、配当利回りは60÷2,000=3%。
間違えやすい点:高利回りだけで飛びつかない。株価下落の裏返しで高く見えていることがある。
権利確定日
入門けんりかくていび / record date|ジャンル:配当・株主優待
一言でこの日に株主名簿に載っている人が、配当や優待をもらえる基準日。
くわしく実際には株の受け渡しに2営業日かかるため、この日の2営業日前(権利付き最終日)までに買っておく必要がある。
権利落ち
入門けんりおち / ex-rights|ジャンル:配当・株主優待
一言で権利を取れる期限を過ぎ、配当・優待の権利がなくなること。
くわしく権利落ち日には、理論上その配当ぶんだけ株価が下がりやすい。
株主優待
入門最重要かぶぬしゆうたい / shareholder benefit|ジャンル:配当・株主優待
一言で会社が株主に配る、自社製品や割引券などの“おまけ”。日本に多い制度。
くわしく配当と同じく権利確定日に株主だった人が対象。生活に使える優待は個人投資家に人気だが、業績悪化や方針変更で廃止・改悪されることもある。もらうには一定の株数・保有期間が条件のこともある。
例:外食チェーンの「1,000円分の食事券」など。100株保有で年2回もらえる、といった形が多い。
間違えやすい点:優待目当てで買っても、権利落ちで株価が下がれば、優待の価値ぶん得したとは限らない。
配当落ち
入門はいとうおち / ex-dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当の権利が外れること。権利落ちのうち“配当ぶん”を指す言い方。
くわしく権利落ち日に株価が配当ぶん下がりやすいのはこのため。
権利付き最終日
入門最重要けんりつきさいしゅうび / last day with rights|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当・優待をもらうために、遅くともこの日までに買っておくべき日。
くわしく株の受け渡しに2営業日かかるため、権利確定日の2営業日前がこの日になる。翌営業日(権利落ち日)に買っても、その回の配当・優待はもらえない。もらいたいなら、この日の“取引終了まで”に約定していることが必要だ。
例:権利確定日が3月31日(平日)なら、権利付き最終日はその2営業日前。ここまでに買えばその期の配当・優待を取れる。
間違えやすい点:「権利確定日に買えばいい」は誤り。確定日当日に買っても間に合わない。2営業日前が期限。
株主名簿
基礎かぶぬしめいぼ / register of shareholders|ジャンル:配当・株主優待
一言で会社が管理する、株主の一覧。ここに載っていると配当等を受け取れる。
名義書換
応用めいぎかきかえ / transfer of title|ジャンル:配当・株主優待
一言で株主が変わったとき、名簿の名義を書き換えること。今は電子的に処理される。
基準日
基礎きじゅんび / record date|ジャンル:配当・株主優待
一言で権利を持つ株主を確定させる基準の日。配当基準日とほぼ同義。
中間配当
基礎ちゅうかんはいとう / interim dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で事業年度の途中(多くは半期)に出す配当。
くわしく年2回配当の会社は、中間配当と期末配当に分けて支払う。
期末配当
基礎きまつはいとう / year-end dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で事業年度の終わりに出す配当。1年の締めくくりの配当。
記念配当
基礎きねんはいとう / commemorative dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で創立◯周年などを記念して、一時的に上乗せされる配当。
特別配当
基礎とくべつはいとう / special dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で業績好調などを理由に、一時的に上乗せされる配当。
増配
入門ぞうはい / dividend increase|ジャンル:配当・株主優待
一言で1株あたりの配当を前より増やすこと。株主還元に前向きなサイン。
くわしく連続増配は業績と方針の安定を示すため、投資家に好まれやすい。
減配
入門げんぱい / dividend cut|ジャンル:配当・株主優待
一言で1株あたりの配当を前より減らすこと。業績悪化のサインになりやすい。
くわしく配当を当てにしていた投資家が売り、株価が下がることも多い。
無配
入門むはい / no dividend|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当を出さないこと。業績不振や、成長投資を優先する会社に見られる。
復配
基礎ふくはい / dividend resumption|ジャンル:配当・株主優待
一言で無配だった会社が、配当を再開すること。
権利取り
応用けんりどり|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当・優待の権利を得るために、権利付き最終日までに買うこと。
配当取り
応用はいとうどり|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当の権利だけを狙って、権利日前後に売買すること。
優待取り
応用ゆうたいどり|ジャンル:配当・株主優待
一言で株主優待の権利だけを狙って売買すること。
権利落ち日
入門けんりおちび / ex-rights date|ジャンル:配当・株主優待
一言で権利付き最終日の翌営業日。この日に買っても今回の権利はもらえない。
くわしく理論上、配当ぶん株価が下がりやすい日でもある。
配当基準日
基礎はいとうきじゅんび / dividend record date|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当を受け取れる株主を確定する基準日。基準日とほぼ同義。
株主番号
応用かぶぬしばんごう|ジャンル:配当・株主優待
一言で株主ごとに割り振られる番号。長期保有の判定などに使われる。
長期保有優遇
基礎ちょうきほゆうゆうぐう|ジャンル:配当・株主優待
一言で長く持つほど優待が手厚くなる仕組み。
継続保有条件
基礎けいぞくほゆうじょうけん|ジャンル:配当・株主優待
一言で「1年以上保有」など、優待をもらうのに必要な保有期間の条件。
株主優待廃止
基礎かぶぬしゆうたいはいし|ジャンル:配当・株主優待
一言で会社が株主優待をやめること。株価の下落材料になりやすい。
株主優待新設
基礎かぶぬしゆうたいしんせつ|ジャンル:配当・株主優待
一言で会社が新しく株主優待を始めること。買い材料になりやすい。
株主優待拡充
基礎かぶぬしゆうたいかくじゅう|ジャンル:配当・株主優待
一言で優待の内容を手厚くすること。
株主優待改悪
基礎かぶぬしゆうたいかいあく|ジャンル:配当・株主優待
一言で優待の内容を縮小・条件強化すること。売り材料になりやすい。
カタログギフト優待
基礎かたろぐぎふとゆうたい|ジャンル:配当・株主優待
一言で掲載商品から好きな品を選べるタイプの株主優待。
QUOカード優待
入門くおかーどゆうたい|ジャンル:配当・株主優待
一言でQUOカード(金券)がもらえる株主優待。使い道が広く人気。
デジタルギフト優待
基礎でじたるぎふとゆうたい|ジャンル:配当・株主優待
一言で電子マネーやポイントなど、デジタルで受け取れる優待。
優待利回り
基礎ゆうたいりまわり|ジャンル:配当・株主優待
一言で投資額に対する優待の価値の割合。優待の価値÷投資額。
くわしく配当利回りと合わせて「総合利回り」で見ると、実際のお得さが分かる。
総合利回り
基礎そうごうりまわり|ジャンル:配当・株主優待
一言で配当利回りと優待利回りを合わせた、トータルのお得さの目安。
くわしく優待株を比べるときは、配当だけでなくこの総合利回りで見るとよい。
この章の要点:配当金/配当利回り/権利確定日/権利落ち/株主優待/配当落ち/権利付き最終日 は最低限おさえておきたい。
5. 投資手法・リスク管理
同じ株でも、短く回すか長く持つか、集中するか分散するかで結果は大きく変わる。“どう戦うか”の型と、損を抑える考え方を押さえる。
投資信託
基礎最重要とうししんたく / mutual fund|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で多くの投資家から集めたお金をひとつにまとめ、運用会社が株や債券などに分散して運用する金融商品。
くわしく投資信託は、購入した人のお金をまとめて、運用のプロが国内外の株・債券・REITなどに投資する仕組み。1本買うだけで複数の資産や地域に分散しやすく、少額から始めやすいので初心者の入口として使われやすい。毎日の基準価額で値段が動き、運用管理費用(信託報酬)などのコストがかかる点は理解しておきたい。
例:全世界株式の投資信託を1本買えば、1社だけでなく世界中の多くの企業にまとめて投資しやすい。毎月1,000円などの少額から積み立てられる商品も多い。
間違えやすい点:投資信託は「預金」ではないため元本保証ではない。また、商品によって中身・手数料・値動きの大きさはかなり違う。買う前に「何に投資するか」「手数料はいくらか」「新NISAで買えるか」を確認したい。
損切り
入門最重要そんぎり / loss cut / stop loss|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で含み損を確定させて、損失を一定で止めること。守りの基本動作。
くわしく「いつか戻る」と持ち続けて傷を広げないための行動。人は損を認める痛みを避けたがるため、買う前に「何円まで下がったら売る」というラインを決めておくのがコツ。逆指値注文で自動化もできる。
例:1,000円で買った株を「900円割れで売る」と決め、実際に割れたら機械的に売る。これで損失を約10%に抑えられる。
間違えやすい点:損切りは“負け”ではなく、資金を守る技術。損切りできないことが、退場につながる最大の原因になりやすい。
ナンピン
基礎なんぴん / averaging down|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で下がった株を買い増して、平均取得単価を下げること。
くわしく反発すれば早く含み損を解消できるが、下げが続くと損失が膨らむ諸刃の剣。無計画なナンピンは“塩漬け”の温床になる。
塩漬け
入門しおづけ|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で含み損のまま、売るに売れず長く持ち続けている状態。
含み益
入門ふくみえき / unrealized gain|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言でまだ売っていないが、値上がりして出ている“帳簿上の利益”。
くわしく売って初めて利益は確定する(実現損益)。含み益は市場次第で減ることもある。
含み損
入門ふくみそん / unrealized loss|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言でまだ売っていないが、値下がりして出ている“帳簿上の損失”。
くわしく売らなければ損は確定しないが、戻る保証もない。損切りラインの管理が大切。
テンバガー
入門てんばがー / ten bagger|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で株価が10倍になる(なった)銘柄のこと。大化け株。
バリュー株
入門ばりゅーかぶ / value stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で利益や資産に比べて株価が割安に見える銘柄。
くわしくPERやPBRが低め。人気は地味だが、見直されると上がる期待がある。対義はグロース株。
グロース株
入門ぐろーすかぶ / growth stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で高い成長が期待される銘柄。将来の利益拡大を織り込んで買われる。
くわしく株価は割高に見えても、成長が続けば正当化される。金利上昇に弱い面がある。
高配当株
入門こうはいとうかぶ / high-yield stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で配当利回りが高い銘柄。配当(インカム)を重視する人に好まれる。
くわしくただし高利回りは業績不安の裏返しのこともあるので、減配リスクも見る。
ディフェンシブ株
基礎でぃふぇんしぶかぶ / defensive stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で食品・医薬・電力など、景気に左右されにくい業種の株。
景気敏感株
基礎けいきびんかんかぶ / cyclical stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で鉄鋼・機械・化学など、景気の波で業績が大きく動く株。
内需株
基礎ないじゅかぶ / domestic-demand stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で国内の需要が業績の中心になる銘柄。
外需株
基礎がいじゅかぶ / export-oriented stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で輸出など海外需要が業績の中心になる銘柄。為替の影響を受けやすい。
大型株
入門おおがたかぶ / large-cap|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で時価総額が大きい銘柄。値動きは比較的安定しやすい。
くわしく機関投資家も売買しやすく、流動性が高い。
中型株
基礎ちゅうがたかぶ / mid-cap|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で大型株と小型株の中間の規模の銘柄。
小型株
入門こがたかぶ / small-cap|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で時価総額が小さい銘柄。値動きが大きく、大化けも急落もありうる。
くわしく情報が少なく流動性も低めなので、リスクは高い。
低位株
基礎ていいかぶ / low-priced stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で株価の水準が低い銘柄。少額で単元を買える一方、値動きが荒いことも。
値がさ株
基礎ねがさかぶ / high-priced stock|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で1株の株価が高い銘柄。日経平均への影響が大きい。
円高メリット株
基礎えんだかめりっとかぶ|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で円高になると業績が上向きやすい銘柄(輸入・内需系など)。
円安メリット株
基礎えんやすめりっとかぶ|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で円安になると業績が上向きやすい銘柄(輸出系など)。
インバウンド銘柄
基礎いんばうんどめいがら|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で訪日外国人の消費で業績が伸びやすい銘柄(小売・観光など)。
レバレッジ
基礎最重要ればれっじ / leverage|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で少ない資金で、その何倍もの金額を動かすこと。“てこ”の意味。
たとえると:小さな力を大きくする「てこ」のようなもの。自己資金100万円で300万円分を動かせば、利益も約3倍になり得る一方、損失も同じように拡大する。
くわしく信用取引などで使い、利益も損失も倍増する。うまくいけば効率的だが、逆に動くと損失が一気に膨らみ、資金を大きく超える損になることもある。初心者がまず理解すべきリスクの源泉だ。
例:30万円の保証金で約100万円ぶんの取引ができれば、レバレッジは約3.3倍。株価が10%動くと、資金に対しては約33%動く計算になる。
間違えやすい点:レバレッジは“儲けの倍率”であると同時に“損の倍率”。増やせるからと安易に使うと、退場が早まる。
ボラティリティ
基礎ぼらてぃりてぃ / volatility|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で値動きの激しさ。大きいほどハイリスク・ハイリターン。
たとえると:道路の揺れの大きさに近い。値動きが穏やかな株は舗装道路、上下に激しく動く株はでこぼこ道。目的地が同じでも、途中の揺れに耐えられるかが違う。
くわしく同じ期待リターンでも、ボラティリティが高いほど途中の振れが大きく、精神的にも耐えにくい。
関連:標準偏差(→第2回)/リスク許容度
順張り
基礎じゅんばり / trend following|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で上昇の流れに乗って買う(下落なら売る)、トレンドに従う手法。
くわしく勢いに乗れるが、天井づかみのリスクもある。対義は逆張り。
逆張り
基礎ぎゃくばり / contrarian|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で下がったところを買う、流れに逆らう手法。
くわしく安く拾える可能性がある一方、下落が続くと含み損が膨らむ。
押し目買い
基礎おしめがい / buy on dips|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で上昇トレンドの中で、一時的に下がった局面を狙って買うこと。
くわしくトレンドに乗りつつ、少しでも安く買う工夫。ただし“押し目”がそのまま下落トレンド入りすることもある。
モメンタム
基礎もめんたむ / momentum|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で値動きの勢いのこと。上げている株は上げ続け、下げている株は下げ続けやすい、という傾向を指す。
くわしくこの勢いに乗って買うのが順張り=モメンタム投資。学術的にも報告例の多いアノマリーだが、いつでも効くわけではなく、勢いが切れたときの反動は大きい。
打診買い
基礎うちだてがい / probing buy|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言でいきなり全力で買わず、予定量の一部だけ入れて相場の反応を確かめる買い方。
くわしく読みが当たって上がれば買い増し、外れて下がっても損は打診分だけで済む。初動の勢いに小さく乗るときに使う。下がった株を安易に買い増すナンピンとは別物。
カタリスト
基礎かたりすと / catalyst|ジャンル:相場用語・材料
一言で株価を動かす具体的なきっかけのこと。サプライズ決算や大型提携の発表などが代表例。
くわしく好材料は買い、悪材料は売りのきっかけになる。材料が出て窓を開けた瞬間の初動に、小さく乗る手法もある。
戻り売り
基礎もどりうり / sell on rallies|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で下落トレンドの中で、一時的に戻った局面を狙って売ること。
高値掴み
入門たかねづかみ / buying at the top|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で値上がりの勢いに乗って買ったら、そこが高値で、以後下がってしまうこと。
底値拾い
基礎そこねひろい / bottom fishing|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で下げ切った安値を狙って買うこと。うまくいけば効率的だが難しい。
利食い
入門りぐい / profit taking|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で含み益を売って、利益を確定させること。「利確」と同じ意味。
くわしく「利食い千人力」の格言どおり、確定して初めて利益は自分のものになる。
利確
入門りかく|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で利益確定の略。利食いと同じで、含み益を売って確定させること。
デイトレード
入門でいとれーど / day trading|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で1日の中で売買を完結させ、持ち越さない短期売買。
くわしく小さな値動きを何度も取る手法。取引回数が多く、コストと集中力が要る上級者向けの面もある。
スイングトレード
基礎すいんぐとれーど / swing trading|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で数日〜数週間で売買する、中短期のトレード。
くわしくデイトレほど張り付かず、長期ほど待たない“中間”の手法。
ポジショントレード
基礎ぽじしょんとれーど / position trading|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で数週間〜数か月と、比較的長めにポジションを持つ手法。
長期投資
入門最重要ちょうきとうし / long-term investing|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で数年〜数十年の単位で株を持ち続ける投資スタイル。
くわしく短期の値動きに一喜一憂せず、企業の成長と配当、複利の効果をじっくり享受する考え方。売買回数が少ないためコストや税の繰り延べでも有利になりやすく、初心者に最も勧めやすいスタイルだ。ただし“持ち続ける”は“ほったらかし”とは違い、業績の確認は必要。
例:毎年配当を再投資しながら優良企業を長く持つと、複利で資産が雪だるま式に育ちやすい。
間違えやすい点:「長期=どんな株でも放置でよい」ではない。業績が崩れた会社を持ち続けるのは、ただの塩漬けになりかねない。
中期投資
入門ちゅうきとうし|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で数か月〜数年ほどの期間で考える投資スタイル。
短期投資
入門たんきとうし / short-term investing|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で数日〜数か月の短い期間で利益を狙う投資スタイル。
くわしく値動きの速さを取る一方、コストや時間の負担、精神的な難しさがある。
分散投資
入門最重要ぶんさんとうし / diversification|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で一つに全額を賭けず、複数の銘柄・資産・地域に分けて持つこと。
たとえると:卵を一つのかごに全部入れない考え方。1社だけなら倒産時に大きな損失になるが、業種や地域を分ければ、一部の不調をほかで補いやすい。
くわしく1社が急落しても他がカバーし、致命傷を避けられる。「卵は一つのカゴに盛るな」という格言そのもの。ただし市場全体が下げる局面では分散でも値下がりは避けられず、消せるのは“一社・一分野に固有のリスク”だけだ。
例:1銘柄に100万円を賭けるより、10銘柄に10万円ずつ分ければ、1社の倒産でも損失は全体の一部で済む。
間違えやすい点:分散すれば損しない、わけではない。市場全体の下落(システミックなリスク)は分散では消せない。
集中投資
基礎しゅうちゅうとうし / concentrated investing|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で少数の銘柄に絞って大きく投じる手法。分散の対義。
くわしく当たれば伸びが大きいが、外れたときの打撃も大きい。確信と分析が要る。
複利
入門最重要ふくり / compound interest|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で増えた利益にさらに利益がつく仕組み。時間をかけるほど効く。
たとえると:雪だるまに似ている。最初は小さくても、増えた利益を再び運用に回すことで、元本だけでなく過去の利益にも次の利益がつく。
くわしく元本だけでなく、生まれた利益も次の元手になって増えていく。単利との差は、時間が長いほど雪だるま式に開く。長期投資と配当の再投資が強い理由がこれだ。ただし途中の下落で効果は途切れ、借金では逆に敵になる。
例:100万円を年5%で回すと、10年後は単利で150万円、複利では約163万円。30年後は複利で約432万円まで開く。
間違えやすい点:複利は“右肩上がりが続けば”の話。値下がりや取り崩しがあれば、効果は簡単に途切れる。
単利
入門たんり / simple interest|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で元本にだけ利益がつく計算。生まれた利益は次の元手にならない。
くわしく複利と違い、増え方は一定のペース。長期では複利に大きく差をつけられる。
年率換算
基礎ねんりつかんさん / annualized rate|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で短期間のリターンを「1年あたり」に直した割合。比較しやすくする。
キャピタルゲイン
入門最重要きゃぴたるげいん / capital gain|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で株を安く買って高く売ったときの“値上がり益”。
くわしく株式投資のリターンは、この値上がり益(キャピタル)と、配当などの受取(インカム)の2つに分かれる。キャピタルは大きく狙える一方、値下がりで損(キャピタルロス)にもなる。売って初めて確定する。
例:1,000円で買った株を1,300円で売れば、1株あたり300円がキャピタルゲイン(税・手数料別)。
間違えやすい点:含み益はまだキャピタルゲインではない。売って確定するまでは、増えたり減ったりする。
インカムゲイン
入門最重要いんかむげいん / income gain|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で株を持っている間に受け取る“配当・分配金”などの収益。
くわしく値上がりを待たなくても、保有しているだけで積み上がるのが強み。配当利回りの高い株や投資信託の分配金が典型だ。派手さはないが、長期・複利と相性がよく、下落相場でも心の支えになりやすい。
例:配当利回り3%の株を100万円ぶん持てば、年3万円前後のインカムゲイン(税引き前)が見込める。
間違えやすい点:分配金の一部は“元本の払い戻し”のこともある(→第3回の特別分配金)。増えた利益とは限らない。
実質利回り
応用じっしつりまわり / real yield|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で物価上昇(インフレ)を差し引いた、実質的な利回り。
名目利回り
応用めいもくりまわり / nominal yield|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言でインフレを考慮しない、見かけ上の利回り。
含み益率
基礎ふくみえきりつ|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で取得額に対して、含み益がどれだけ出ているかの割合。
含み損率
基礎ふくみそんりつ|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で取得額に対して、含み損がどれだけ出ているかの割合。
平均取得単価
基礎へいきんしゅとくたんか / average cost|ジャンル:投資手法・リスク管理
一言で同じ株を複数回買ったときの、1株あたりの平均コスト。
くわしく損益はこの平均取得単価を基準に計算される。ナンピンをするとこの単価が下がる。
この章の要点:損切り/ナンピン/含み益/含み損/バリュー株/グロース株/高配当株 は最低限おさえておきたい。
6. 需給・市場心理
株価は業績だけでなく、買いたい人・売りたい人の“力関係”と“気分”で動く。ニュースでよく聞く相場の空気を表す言葉を集めた。
浮動株
応用ふどうかぶ / floating shares|ジャンル:需給・市場心理
一言で市場で実際に売買されうる株。大株主などの固定分を除いた株数。
浮動株比率
応用ふどうかぶひりつ / floating ratio|ジャンル:需給・市場心理
一言で発行済株式に占める浮動株の割合。低いほど値が飛びやすい。
踏み上げ
応用ふみあげ / short squeeze|ジャンル:需給・市場心理
一言で空売りしていた人の買い戻しが殺到して、株価が急騰すること。
くわしく売り方が損失を止めようと一斉に買い戻すため、上昇が上昇を呼ぶ。売り残の多い銘柄で起きやすい(→第3回)。
投げ売り
基礎なげうり / panic selling|ジャンル:需給・市場心理
一言で損失覚悟で、我先にと売ること。株価急落の一因になる。
狼狽売り
入門ろうばいうり / panic selling|ジャンル:需給・市場心理
一言で急落に慌てて、冷静さを欠いたまま売ってしまうこと。
材料株
基礎ざいりょうかぶ|ジャンル:需給・市場心理
一言で新製品・提携などの“材料(ニュース)”で買われている銘柄。
テーマ株
基礎てーまかぶ|ジャンル:需給・市場心理
一言でAI・脱炭素など、その時々の“テーマ”で注目される銘柄群。
仕手株
応用してかぶ|ジャンル:需給・市場心理
一言で特定の勢力が意図的に売買して急騰・急落させる銘柄。値動きが極端で危険。
国策銘柄
基礎こくさくめいがら|ジャンル:需給・市場心理
一言で国の政策(補助金・規制など)で恩恵を受けると期待される銘柄。
機関投資家
基礎きかんとうしか / institutional investor|ジャンル:需給・市場心理
一言で年金・投信・生保など、大きな資金を運用するプロの投資家。
くわしく1回の売買が大きく、株価の需給を左右する。個人が短期で同じ土俵に立つのは分が悪い。「外国人投資家の売り」なども需給の話だ。
外国人投資家
基礎がいこくじんとうしか / foreign investor|ジャンル:需給・市場心理
一言で海外の機関投資家など。日本株の売買代金の多くを占め、影響力が大きい。
個人投資家
入門こじんとうしか / retail investor|ジャンル:需給・市場心理
一言で私たちのような個人の投資家。1件は小さいが、合計の影響は無視できない。
買い煽り
基礎かいあおり|ジャンル:需給・市場心理
一言でSNSなどで、根拠薄く「買え」と盛り上げる行為。うのみは禁物。
売り煽り
基礎うりあおり|ジャンル:需給・市場心理
一言でSNSなどで、根拠薄く「売れ・下がる」と不安をあおる行為。
思惑買い
基礎おもわくがい|ジャンル:需給・市場心理
一言で「そうなるはず」という期待(思惑)だけで先回りして買うこと。
期待先行
基礎きたいせんこう|ジャンル:需給・市場心理
一言で実績より先に、期待だけで株価が上がっている状態。
需給相場
応用じゅきゅうそうば|ジャンル:需給・市場心理
一言で業績よりも、買い・売りの資金量(需給)で動いている相場。
業績相場
応用ぎょうせきそうば|ジャンル:需給・市場心理
一言で企業の業績改善を主因に、株価が上がっていく相場。
金融相場
応用きんゆうそうば|ジャンル:需給・市場心理
一言で金融緩和(低金利・資金供給)を追い風に上がる相場。
逆金融相場
応用ぎゃくきんゆうそうば|ジャンル:需給・市場心理
一言で金融引き締め(利上げ)を嫌気して下がりやすい相場。
循環物色
応用じゅんかんぶっしょく|ジャンル:需給・市場心理
一言で資金が業種から業種へと、順ぐりに向かっていく動き。
リスクオン
基礎りすくおん / risk-on|ジャンル:需給・市場心理
一言で投資家が強気になり、株など値動きのある資産が買われやすい状態。
リスクオフ
基礎りすくおふ / risk-off|ジャンル:需給・市場心理
一言で投資家が弱気になり、安全資産へ逃げて株が売られやすい状態。
地合い
入門じあい / market tone|ジャンル:需給・市場心理
一言で相場全体の雰囲気・調子のこと。「地合いが良い/悪い」と使う。
この章の要点:踏み上げ/機関投資家 は最低限おさえておきたい。
7. 税金・証券口座
利益には税金がかかる。だが口座の選び方しだいで、手続きの手間も、かかる税も大きく変わる。まず初心者が押さえるべき最小限を。
実現損益
基礎じつげんそんえき / realized P/L|ジャンル:税金・証券口座
一言で株を売って“確定した”損益。税金の対象になるのはこちら。
くわしく含み益・含み損は、売って実現損益になって初めて課税や損益通算の対象になる。
特定口座
入門最重要とくていこうざ|ジャンル:税金・証券口座
一言で証券会社が損益計算をしてくれる、初心者向けの便利な口座。
くわしく「源泉徴収あり」を選べば、利益が出るたびに税金が自動で天引き・納税され、原則として確定申告が不要になる。初心者はまずこの口座を選んでおけば、税の手間で悩まずに済む。対して一般口座は、自分で損益計算と申告が必要だ。
例:「特定口座(源泉徴収あり)」なら、10万円の利益が出ても、税ぶんが自動で引かれて手取りが口座に残る。申告は基本不要。
間違えやすい点:「特定口座なら非課税」ではない。税金はかかる(自動で処理されるだけ)。非課税にしたいならNISAを使う。
源泉徴収あり
入門げんせんちょうしゅうあり|ジャンル:税金・証券口座
一言で利益から税金を自動で天引き・納税してくれる設定。申告が原則不要になる。
くわしく特定口座で選べる。手間をかけたくない初心者はこれが基本。
NISA
入門最重要にーさ|ジャンル:税金・証券口座
一言で投資の利益にかかる税金(通常約20%)がゼロになる非課税口座。
くわしく2024年からの新NISAでは、年間の投資枠と生涯の非課税枠が大きく拡大した(枠や制度は最新を金融庁で確認)。同じ利益でも課税口座なら約2割引かれるのに対し、NISAならまるごと残るのが最大の利点。ただし損失が出ても他口座と損益通算できない弱点があり、口座は1人1金融機関に限られる。
例:20万円の利益なら、課税口座では約4万円引かれるところ、NISAなら20万円まるごと手元に残る。
間違えやすい点:NISAは万能ではない。損が出たときに他の利益と相殺(損益通算)できないため、損失時はかえって不利になる場合がある。
取得価額
基礎しゅとくかがく / acquisition cost|ジャンル:税金・証券口座
一言でその株を買うのにかかった金額(手数料を含む取得コスト)。
くわしく売却益は「売値−取得価額」で計算されるため、税額に直結する大事な数字。
預り金
基礎あずかりきん|ジャンル:税金・証券口座
一言で証券口座に入れてある、まだ投資していない現金のこと。
MRF
応用えむあーるえふ / Money Reserve Fund|ジャンル:税金・証券口座
一言で証券口座の待機資金を自動で運用する、極めて安全性の高い投資信託。
一般口座
基礎いっぱんこうざ|ジャンル:税金・証券口座
一言で損益計算や確定申告を自分で行う口座。特定口座より手間がかかる。
この章の要点:実現損益/特定口座/源泉徴収あり/NISA/取得価額 は最低限おさえておきたい。
8. 株主の権利
株主には、会社に対する権利がある。初心者がまず知っておきたい“持ち主としての立場”に関する言葉を押さえる(詳しい制度は第3回)。
インサイダー取引
入門いんさいだーとりひき / insider trading|ジャンル:株主の権利
一言で会社の未公表の重要情報を使って売買する、法律で禁じられた不正取引。
くわしく社員や関係者だけでなく、そこから情報を得た人も対象。知らずに違反しないよう、身近な会社の情報の扱いには注意が要る。
議決権
基礎ぎけつけん / voting right|ジャンル:株主の権利
一言で株主総会で、会社の重要事項の賛否を投じる権利。
くわしく通常は1単元(100株)に1票。持ち分に応じて会社の意思決定に参加できる、株主の基本的な権利だ。
株主総会
入門かぶぬしそうかい / shareholders' meeting|ジャンル:株主の権利
一言で株主が集まり、会社の重要事項を決める最高の意思決定機関。
くわしく取締役の選任や配当などを、議決権を使って決める。多くは事業年度末から3か月以内(日本では6月に集中)に開かれる。
この章の要点:インサイダー取引/議決権/株主総会 は最低限おさえておきたい。
9. チャートの入口(相場のことば)
本格的なテクニカル分析は第3回で扱う。ここでは、ニュースや会話で出てくる“1日の値動き”を表す言葉だけ先に押さえる。
寄り天
基礎よりてん|ジャンル:チャートの入口(相場のことば)
一言で寄り付き(始値)が高値で、その後は下がってしまう1日の値動き。
安値引け
基礎やすねびけ|ジャンル:チャートの入口(相場のことば)
一言でその日の最後(引け)が、1日の中でいちばん安い値で終わること。弱い形。
高値引け
基礎たかねびけ|ジャンル:チャートの入口(相場のことば)
一言でその日の最後(引け)が、1日の中でいちばん高い値で終わること。強い形。
10. 相場のスラング・ネット用語
SNSや掲示板でよく見る、相場の“あるある”を表す俗語。正式な用語ではないが、意味を知っておくと投稿の温度感が読める。使うときは品よく、人を傷つけない範囲で。
モメンタムチンパンジー
基礎もめんたむちんぱんじー|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で勢い(モメンタム)だけで、上がっている株に深く考えず飛び乗る投資行動をからかった言い方。“上がってるから買う”を繰り返す様子をチンパンジーにたとえたSNSスラング。
間違えやすい点:本人の戒めや自虐で使われることも多い。実際には順張り自体は立派な手法で、リスク管理を欠いた“思考停止の追随”を指してからかう言葉。
イナゴ
基礎いなご|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で好材料や急騰に群がって短期で売買する投資家たちのこと。稲を食い荒らすイナゴの群れになぞらえた俗語。
イナゴタワー
基礎いなごたわー|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言でイナゴが殺到して急騰し、その後に急落してできる“塔”のようなチャートの形。高値で掴むと痛手を負いやすい。
養分
基礎ようぶん|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で高値掴みや損切りを繰り返し、他の参加者の利益の“栄養”になってしまう、負けがちな立場の自嘲。
靴磨きの少年
応用くつみがきのしょうねん|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で相場に縁のない人までが株の話を始めたら天井が近い、というバブルのサインを表す故事(相場格言に近い)。
億り人
基礎おくりびと|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で投資で資産1億円を達成した人を指す言葉。映画『おくりびと』にかけた俗語。
退場
基礎たいじょう|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で大きな損失で投資資金を失い、相場から去ること。損切りできないことが主な原因になりやすい。
握力
基礎あくりょく|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で値動きに耐えて株を売らずに持ち続けられる精神的な強さのたとえ。「握力が強い/弱い」と使う。
ポジポジ病
基礎ぽじぽじびょう|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で常に何かポジションを持っていないと落ち着かない状態。無駄な売買が増えてコストがかさむ。
関連:回転売買(→第3弾)
チキン利食い
基礎ちきんりぐい|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で怖くて(チキン=臆病)、わずかな利益ですぐ利益確定してしまうこと。伸ばせる利益を逃しがち。
提灯
応用ちょうちん|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で大口や有名人の売買に、後追いで乗っかること。「提灯をつける」。はしごを外されると高値掴みに。
ハイエナ
応用はいえな|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で急落や悪材料のあとを狙って安く拾う投資スタイルのたとえ。
気絶投資法
基礎きぜつとうしほう|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で買ったら値動きを見ずに“気絶”したように長期放置する、という半分ネタの投資法。狼狽売りを防ぐ効用を皮肉る。
上場ゴール
応用じょうじょうごーる|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で上場(IPO)そのものが目的化し、上場後は業績も株価も振るわないこと。関係者の利益確定を皮肉る言葉。
関連:IPO(→第3弾)
逆神
応用ぎゃくがみ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で予想がことごとく外れ、「その人の逆を行けば当たる」と言われてしまう人。
損切り貧乏
基礎そんぎりびんぼう|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で損切りを繰り返しすぎて、小さな損が積み重なり資金が削れること。ルールの作り方が問われる。
ストップ高張り付き
基礎すとっぷだかはりつき|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言でストップ高に買い注文が大量に並び、値が動かず“貼り付いた”状態。買いたくても約定しにくい。
往復ビンタ
基礎おうふくびんた|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で買ったら下がり、損切りしたら上がる…と、上下どちらの動きでも損してしまう不運な状態。
含み益は幻
基礎ふくみえきはまぼろし|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で「確定するまで含み益は幻」という戒め。売って初めて利益は自分のものになる。
ぶん投げ
基礎ぶんなげ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で損失覚悟で一気に投げ売りすること。投げ売りのくだけた言い方。
焼かれる
基礎やかれる|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で相場で大きな損失を被ること。「空売りで焼かれた」などと使う。
全ツッパ
応用ぜんつっぱ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で全資金を一つの銘柄や方向に突っ込むこと。当たれば大きいが、外すと致命傷になりやすい。
フルポジ
基礎ふるぽじ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で手元資金をほぼ全部ポジションにしている状態。下落時に買い増す余力がなく動けない。
ノーポジ
基礎のーぽじ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で株を何も持っていない状態。「いったんノーポジ」など。様子見のときに使う。
お祈り
基礎おいのり|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で下がった株が戻るのを、根拠なくただ祈るだけの状態。塩漬けと表裏一体。
高値覚え
応用たかねおぼえ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で過去の高値が忘れられず、割高でも「まだ上がる」と思い込んでしまうこと。
安値覚え
応用やすねおぼえ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で過去の安値にこだわり、上がってしまうと「高い」と感じて買えなくなること。
ナンピン地獄
基礎なんぴんじごく|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で下がるたびに買い増して、含み損と株数がふくらみ抜け出せなくなる状態。
オルカン
基礎おるかん|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で全世界株に投資するインデックス投信(オール・カントリー)の愛称。分散投資の定番として人気。
チャート芸人
応用ちゃーとげいにん|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で後付けでチャートを解説し、当たったときだけ強調する人への皮肉まじりの呼び方。
天井・大底
基礎てんじょう・おおぞこ|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言で相場の最高値圏が天井、最安値圏が大底。「天井掴み」「大底で拾う」のように使う。
投資クラスタ
応用とうしくらすた|ジャンル:相場のスラング・ネット用語
一言でSNS上の投資家グループ。高配当・インデックス・グロースなどスタイル別の“派閥”を指すことも。
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本ページは一般的な用語解説であり、特定の商品・銘柄の売買を推奨するものではない。制度や数値(NISA・税率など)は変わることがあるため、最新は公式情報(金融庁・日本取引所グループ・国税庁 等)で確認してほしい。図はすべて編集部が作図(画像の転載ではない)。