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未経験者が株で利益を出すまでの全手順
はじめての株 編集部
株で利益を出す全手順未経験者のための5ステップ
要点何から始めて、どの証券会社で、何をいくら買えばいいのか。口座開設から最初の1本・最初の1株、そして利益の確定(出口)まで、初心者がつまずかない順番で一本道にまとめた。金額設計と売る基準を「先に」決めるのが最大のコツだ。
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初心者が株で利益を出すまでの最短ルートは「ネット証券で口座を開く→特定口座(源泉徴収あり)+NISAを設定→生活防衛資金を除いた余剰資金で、まずインデックス投信を積み立てる→慣れたら単元未満株で個別株を少額から→売る基準を先に決めておく」の5ステップだ。派手さはないが、これが一番つまずきにくい。以下、各ステップを「なぜそうするのか」まで含めて順番に歩く。制度・手数料は2026年7月時点の情報である。

ステップ0. 投資に回してよいお金を決める(一番大事)

証券会社選びの前に、金額の設計から始める。まず生活防衛資金(生活費の3〜6か月分。収入が不安定なら1年分)を普通預金に確保し、投資はその外側の余剰資金だけで行う。そのうえで「投資額が半分になっても生活と精神が壊れないか」を自問する。株式は歴史的に、数年に一度は3〜5割下がる局面がある。これに耐えられる金額が、あなたのリスク許容度だ。金額の目安が立たないなら、月5,000円〜1万円の積立から始めて、値動きに慣れながら増やせばよい。

ステップ1. 証券会社を選ぶ=初心者はネット証券一択

店舗型証券は担当者が付く代わりにコストが高く、営業を受ける立場にもなる。初心者はネット証券でよい。選ぶ軸は3つ。①手数料(2026年7月時点、SBI証券と楽天証券は交付書類の電子化などの条件を満たせば国内株の売買手数料が無料。松井証券は1日50万円まで無料、三菱UFJ eスマート証券も2026年5月から無料化した)。②単元未満株(1株から買えるサービスの有無と手数料)。③積立・ポイントの使い勝手(クレカ積立の還元、普段使う経済圏との相性)。最大手クラスのSBI・楽天のどちらかを開いておけば、本記事の内容はすべて実行できる。口座開設はスマホとマイナンバーカードがあれば最短翌営業日程度で完了する。詳しくは証券会社の選び方の記事へ。

ステップ2. 口座の種類とNISAを正しく設定する

開設時に必ず聞かれるのが口座区分だ。迷ったら特定口座(源泉徴収あり)を選ぶ。利益への税金(約20.315%)を証券会社が自動で天引きしてくれるため、原則として確定申告が不要になる。あわせてNISA口座も申し込む。NISAは利益が非課税になる制度で、年間投資枠はつみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円の合計360万円、生涯の非課税限度額は1,800万円。2026年度の改正で、売却した枠が同じ年のうちに復活するようになり、さらに使いやすくなった。注意点は2つ。NISAの損失は他の口座と損益通算できないこと、そして非課税なのは利益であって、損しない制度ではないことだ。制度の詳細はNISAの記事で確認してほしい。

ステップ3. 何を・いくら買うか=最初の1本と、最初の1株

最初の1本はインデックス投信が定石だ。全世界株(いわゆるオルカン)か米国のS&P500に連動する、信託報酬が年0.1%前後の低コスト投信を、NISAのつみたて投資枠で毎月定額積み立てる。1本で数百〜数千社に分散され、銘柄選びの失敗がそもそも起きない。「つまらない」と感じるかもしれないが、その退屈さこそが強さである。

個別株は“2本目”として少額から。いきなり100株単位(単元株)で買うと、株価3,000円の会社でも30万円必要になる。まずは単元未満株(1株投資)で、自分が製品やサービスを日常的に使っていて事業を説明できる会社を1〜3社、合計でも投資資金の1〜2割までに抑えて買ってみる。買う前に最低限、PER・PBR営業利益の推移だけは確認する。数字の意味が分からなければ、まだ買う段階ではない——それを学べるのが最重要単語34と用語辞典だ。

ステップ4. 実際の買い方=注文方法で失敗しない

投信の積立は一度設定すれば自動で続く。個別株の注文は指値成行の2種類を覚えればよい。初心者は、取引の少ない銘柄や寄り付き直後の時間帯で成行を使うと想定外の価格で約定することがあるため、基本は指値が安全だ。注文が成立(約定)して初めて売買は完了する。買った後は、証券アプリの評価損益を毎日見ない。見るほど売買したくなり、行動経済学の示すとおり、人は損失の痛みを利益の喜びの約2倍強く感じるため(プロスペクト理論)、狼狽売りの引き金になる。この心理の罠は損失回避の記事で詳しく扱っている。

ステップ5. 利益を出す・確定する=出口を先に決める

株の利益には、値上がり益(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)の2種類がある。そして利益は売って初めて確定する。初心者がつまずくのは買い方ではなく出口だ。だから買う前に、①長期積立分は「原則売らない。複利に任せる」(複利の記事)、②個別株は「買値から◯%下がったら損切りする」(例:8〜10%)というルールを紙に書いておく。下がった株を根拠なく持ち続ける“塩漬け”と、下がるたびに買い増す“ナンピン”は、初心者の資金が溶ける典型パターンである。なお法律の面では、株主は会社の共同所有者であり(会社法上、配当や議決権などの権利を持つ)、株を持つことは「会社の一部を保有して利益の分配にあずかる」ことだと知っておくと、日々の値動きに振り回されにくくなる。

初心者が誤解しやすい2つのこと

誤解①「株価が安い株=お買い得」 株価の絶対額は割安さと無関係だ。100円の株が割高で、1万円の株が割安なこともある。割安・割高は利益や純資産と比べた指標(PER・PBR)で測る。
誤解②「NISAなら安全」 NISAは“利益に税金がかからない箱”であって、中身の値下がりは防がない。損失時には損益通算できないぶん、むしろ不利な面すらある。

買う前・買った後の確認方法

①証券会社の銘柄ページで時価総額・PER・PBR・配当利回りを見る。②会社の決算短信(会社サイトのIRページか適時開示)で売上高と営業利益が伸びているか確認する。③NISAの制度は金融庁のNISA特設サイトで最新を確認する。④迷った言葉は当サイトの用語辞典(600語超)で引く。この4つを習慣にすれば、広告や煽り記事に流されにくくなる。

この記事の要点
① 順番は「余剰資金の確定→ネット証券+特定口座(源泉あり)+NISA→インデックス投信の積立→単元未満株で個別株を少額→出口ルールを先に決める」。
② 最初の主役は低コストのインデックス投信。個別株は1株から、事業を説明できる会社だけ。
③ 利益は売って初めて確定する。損切りラインと「積立は売らない」を、買う前に決めて書いておく。
主な参考情報
・金融庁「NISA特設ウェブサイト」/「令和8(2026)年度税制改正について」
・日本取引所グループ(JPX)「株式投資の基礎」
・SBI証券・楽天証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券の手数料に関する公表資料(2026年時点)
・日本証券業協会「投資の時間」
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・銘柄の売買を推奨するものではない。手数料・制度は変更されることがあるため、必ず各社・各機関の最新情報を確認のうえ、投資判断はご自身の資産状況とリスク許容度を踏まえて行ってほしい。(関連:証券会社の選び方NISAとは最重要単語34
※本記事は情報提供を目的とした一般的な解説であり、特定の銘柄・商品の売買や投資判断を推奨するものではありません。記載の制度・数値(NISA、還元率など)は変更されることがあります。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
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